ストーカー ページ43
紺side
大「おっしゃ、上がりやー！」
「え、あかんて！大倉ウノって言ってないやん！」
丸「はい、たっちょん、まだ手札持っときよー。」
大「俺ウノって言うたし！」
「言ってない！」
大「言った！」
「言ってない！」
大「言った！」
丸「言ってない！」
「ほら、マルもそうやって言っとるからまだ上がんなよ。」
大「えー。」
安「ただいまぁ…」
ヤスがだいぶ疲れた感じで帰って来た。
最近いっつもこんな感じやねん。
「お帰りー」
大「ヤスもウノやるー？」
安「いや、ええわ。飯食って来たからもう風呂入って寝るな…。」
「うん…」
丸「ヤス、なんか最近だいぶ疲れとるなぁ。どうしたんやろ…」
「まだ完全には治ってないからなぁ…。」
大「大丈夫なんやろか…。」
「あ、うち郵便受け見に行かな！」
丸「気を付けてな〜」
「すぐそこやんw」
ヤス大丈夫なんかな…。また無理してないんやろか。
うちは、靴を履いて、庭にある郵便受けを開ける。
ばさっ！
勢いよく沢山の紙が流れてくる。
あれ？昨日はヤスが取ったはずやから1日でこんなに溜まるはず無いねんけど…。
そう思いながら下に落ちた紙を何枚か取ってみる。
「うわ…」
ヤスの写真だった。ちょっと離れたとこから撮ってる所から盗撮っぽい。
これ全部写真？でもなんか封筒みたいなんもある…。
とりあえず全部拾って家に持って入った。
マルと大倉にも言わな。
丸「Aちゃん、お帰り…ってなに、その手紙の量？！」
大「さては1週間放置しとったやろ…。」
「いや、昨日ヤスが行ってたやん！それより、これ見て！」
丸「あ、床に広げんとって…なにこれ？！」
大「ヤスの…写真？」
「そう。なんか隠し撮りっぽいねん。」
大「この白い封筒なんやろ。」
「うちも分からんねん。なんかこれもいっぱいあるし。」
丸「開けてみる？」
そうやってうちらは封筒を開けた。
丸山、大倉、三宅「うわっ…」
封筒の中には青い手紙が入っていて、
章ちゃん大好き
章ちゃん天使
ずっと見てるよ
章ちゃん女の子みたいだね
章ちゃんかっこよすぎ
章ちゃん可愛い
章ちゃん結婚して
とかその他沢山の愛の言葉が殴り書きで書いてあった。
大「キモっ…」
丸「これって…いわゆるストーカー？」
「ヤス知っとるんかな…」
丸「そういえば、ここ1週間ずっとヤスが郵便受け行ってませんでした？」
「確かに！まさかヤスが疲れとったんて…これのせい？」
大「その可能性高いよな…。」
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作者名：昴 | 作成日時：2018年8月30日 22時
