大倉と大倉くん ページ38
紺side
今日は全員でバライティーの収録。
「おはよぉ…」
昨日遅くまでマルと亮ちゃんに話聞いてもらってうちが寝不足ですw
「え、どうしたんw」
うちが楽屋に入ると、なんか葬式くらいの暗さやった。マルめっちゃテンション低いし、いっつも1番最後の大倉も来とるし。
うち以外全員おった。
「なんやこれwいつもの元気はどうしたんw」
横「A、あのさ、大倉がまた撮られた。」
「は？」
安「相手は女優の茅野りならしい。」
「へ、へぇ。」
なんでうちちょっと動揺しとるんやろ…。
うちが好きなのはヤスやのに、なんかちょっと複雑…。
村「大倉は否定しとるんやけど…。」
大「ほんまに俺知らんし。」
「大倉、うちに告ってったん本気じゃなかったんやろ？別に恋するのは自由やし、ええんちゃう？」
大「ほんまに知らんって！信じてよ！」
うち、なんでこんな冷たいこと言ったんやろ。
ちょっと見損なったって思うんはなんでなんやろ。
別に大倉が撮られたんは初めてじゃないし、色んな女の子取っ替え引っ替えしてるのも知っとるのに…。
うちが「大倉くん」から「大倉」呼びになった理由。それは、大倉が3回目に週刊誌に撮られた時やった。
あぁ、こいつ、そんな奴なんやな。
って思った。ちょっと失望した。
だから、もう大倉はこういう人間なんやって思ったのに、なんでこんな気持ちになるんやろ。
うちが大倉を好き？
いや、うちの好きな人はヤス。
正直言うと、大倉は彼女ができてほしくないって思っていた。
ほんまになんなんやろ…。調子狂う。
大「A、ほんま違うから！俺が好きなのはAだけやから！」
「へぇ…(ニヤ)」
大倉に好き好き言われるのが嬉しい自分がおった。
大「あ！ニヤってした今！」
この気持ちの理由がわかった。
きっと安心してもてるんやな。
一種の独占欲みたいなもんなんかな。
自分の事好きって言っとる相手に彼女が出来たらショックまでは行かへんけどなんか喪失感があるみたいな。
なんやかんやでうち、大倉の事大事に思ってたんやなぁ。
いつのまにか葬式みたいなノリやった楽屋は、笑いに包まれていた。
一安心やな。
錦「やっぱその2人お似合いやわw」
事情を知っているはずの亮ちゃんがいじってくる。
「(満面の笑み)ぶち殺すよ？」
横「久々に聞いたわ、それw」
ははは…！
やっぱ∞は笑顔が1番ええわw
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作者名：昴 | 作成日時：2018年8月30日 22時
