体調が不良気味のようです【QK】-12-

高熱 / sgi -ゆーひさんリク- ページ6

須貝｢はあ……｣


最悪。起きた瞬間に感じた身体の怠さに思わず溜め息。


これ、やっちゃったかもな。


最近QuizKnockの仕事と研究がどっちも忙しくて、仕方なく睡眠時間を削っていたからかな。


どこにしまったのかも忘れた体温計を探し出し、脇に挟む。


約1分後に鳴った電子音が妙に高く明るくて、俺をおちょくっているようにも感じる。


液晶を覗くと


須貝｢37度3分か……｣


微熱とはいえ、やっぱり熱があった。


でも、微熱だから。


そんなんで仕事に穴は開けられない。


俺は、いつもより少しだけ早めに家を出た。



朝よりも格段に重くなった身体。


多分、微熱ではなくなったと思う。


今日は動画の企画会議だから熱があるとかまじで困るんだけど。


いや、いつでも困りはするんやけどさ。


お願いだからまじで早く下がってくれ。


願って下がってくれんなら医者は要らないってもんだけどさ、時間が惜しい今の俺にとっては願わずには居られない状況なんだよ。



それから1時間後。


俺の体調不良が誰かにバレることもなく、無事に企画会議は始まった。


みんなが真剣に話し合う中、熱の所為で俺はあまり集中出来ていない。


みんなの声が全然スッと入って来なくて、耳に厚い膜が張っているような、そんな感覚。


真面目に会議には参加していたんだけど、会議終わりの頭の中には殆ど内容が残っていなかった。


会議室から出ようと立ち上がった時、足に力が入らなくて


伊沢｢須貝さん？｣


少しずつ身体が前に倒れていく。


頬が冷たい床に触れたのと同時に、俺は意識を手放した。

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