体調が不良気味のようです【QK】-12-

胃潰瘍 / kwmr -rinさんリク- ページ39

河村｢痛てててて……｣


何だかお腹……と言うよりは鳩尾が痛い。


それもここ数日ずっと。


最初は自分の気の所為だと言い聞かせたら、体も忘れてくれていたけれど、少しずつ日毎に酷くなっている。


向こう2週間は、僕が考えた企画の撮影が詰め込まれているから、問題の制作と記事の制作で忙しい。


先週は準備期間がある宿題系の企画が多かったし、体の訴えを感知しながらも流す他なかった。


痛みが増していることは分かっていながらも仕事はどうしても休めなくて、その所為かミスが続いている。


最初はいつもより記事の誤字脱字が多い程度だったけれど、最近はエスカレートしていて動画でもミスが増えてきた。


福良｢河村、それまだだよ？｣


山本｢河村さん、それ言っちゃダメなやつですよ｣


注意されてから焦ったってもう遅い。


河村｢ごめん……｣


体調が悪くて注意が散漫になっているなんて、とてもじゃないが言えない。


俺はただ謝ることしか出来なかった。



河村｢次行くよ？第3……｣


須貝｢え？｣


伊沢｢ちょっと待って、先に再現映像を見るんじゃないんですか？｣


しまった……。


河村｢間違えたー！｣


取り敢えず声を張って叫んでみるけれど、いつもよりも重い空気は全く晴れない。


福良｢河村さ、最近そういうの多くない？みんなが大丈夫だって言っていたとしても、もう少し気をつけようって意識するべきなんじゃないの｣


河村｢ごめん……｣


須貝｢ごめんじゃなくてさ、謝ることも大事だけど、1番大事なのはその後なんじゃないの？｣


伊沢｢撮影でもなんでもそうですけど、全部ちゃんとスケジュールを組んでやっているんですから。この後だって撮影はありますし、みんな時間がない中でやっているんですよ。その場しのぎの謝罪とか要らないんで｣


今までのミスも重なって、堪忍袋の緒が切れたんだろう。


みんなは怒気や呆れを含ませながらそう言った。



河村｢はあ……｣


静かな部屋であの時のみんなの声がループする。


僕の頑張りが足りないからあんなミスをしちゃうんだろうな。


体調が悪いって言ったって、今まで微熱状態で仕事をしていたことも何度かある。


ここまで酷いミスをしたことはなかったし


なのにミスばかりしてしまうのはきっと、僕の心が緩んでいるということなのだと思う。


河村｢痛たたた……｣


明日こそはミスがないように入念に準備をしないと。


みんなにもうこれ以上、迷惑はかけたくないから。

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