精神系 / kwmr -海さんリク- ページ22
今でも夢でみる、あの記憶。
もう20年近くも前の話なのに、ずっと消えない。
俺の苦しいや辛いというもののイメージを決定づけたあの出来事は、トラウマという形でずっと俺を離そうとしなかった。
須貝「か……ら……かわ……ら、河村……!河村!」
何度も名前を呼ぶ声と身体を揺すられる感覚で目が覚めた。
河村「ん……」
須貝「河村、大丈夫か?めっちゃ苦しそうに魘されていたけど」
俺、またあの夢で……。
河村「大丈夫です」
そう言って目を逸らした時
須貝「話しにくいんなら話さなくて良いけど、俺は河村の味方だからな。それだけは言っておく」
言われた意味が分からなかった。
だって俺は須貝さんを敵だと思ったことは当然だけれど1度もなかったから。
オフィスに複数人で泊まる時は何か楽しいことでも考えながら眠るとしようか。
そうすればあの夢をみなくて済むかもしれないし。
それから僅か3日しか経っていないにも関わらず、またオフィスに泊まらないといけなくなってしまった。
まあ、忙しいことは有難いことだし、それは良いんだけどさ
須貝「あ、俺も泊まらないとやばい」
まさか、今回も須貝さんと2人で泊まることになるとは。
前にあんな姿を見られたから、ちょっとだけ気まずい。
今日は須貝さんが眠るまで頑張ろう。
俺は須貝さんの様子も伺いながら、夜中まで仕事を続けた。
須貝「俺、もうそろそろ寝るわ。河村もあまり遅くならないようにな」
河村「はい」
須貝さんは「お疲れ〜」と言いながら、執務室を出ていった。
須貝さんが執務室を出てから1時間。ようやく仕事にキリがついて、やっと俺はコンピュータの電源を落とした。
この時間なら、須貝さんはもうさすがに眠っているだろう。
そう思いながら仮眠室に入ると、部屋の中は静かで
俺はゆっくりと布団の中に入った。
河村「ごめんなさい……やめて、ごめんなさい!」
何度叫んでも解放されない。
この苦しい時間は、いつになったら終わるのか。僕には全く分からない。
河村「ん、はあ、はあ……」
息苦しさに目を覚ますと辺りはまだ薄暗くて、スマホで時間を確認すると、まだ4時だった。
もう1度寝ようかな。でも、またあの夢を見るのは嫌だし……。
どうしよう。
338人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛花(プロフ) - 七葉夏海さん» いえいえ、お気になさらず!返信ありがとうございます!過去のお話で看病した方以外でおまかせということですね!承りました(*^^*) (2021年12月14日 1時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
七葉夏海(プロフ) - まーた遅れてしまった…申しわけなさすぎる…私自身どなたでも嬉しいのですが、せっかくなら前回と前々回でお世話した方以外でお願いしたいです。 (2021年12月14日 0時) (レス) id: 681f37e10a (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 七葉夏海さん» 看病する人は何方が良いですか? (2021年12月13日 21時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 七葉夏海さん» いえいえ!リクエストありがとうございます!精一杯書かさせて頂きます(*^^*) (2021年12月13日 21時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
七葉夏海(プロフ) - 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。リクとして受けつけて頂き大丈夫です。教えて下さりありがとうございます。 (2021年12月13日 20時) (レス) id: 681f37e10a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛花 | 作成日時:2021年4月4日 9時