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体調不良 / fkr -ノアさんリク- ページ20

福良「いたたた……」


朝、起きてすぐに感じた頭の痛み。


身体を起こした時にいつもの何倍にも感じる重力。


準備をしなきゃと立ち上がると一瞬だけクラッとした視界に、俺は確信した。


あ、俺やっちゃったんだなって。


オフィスに行ったら誰かには言っておこうかな。


俺が話しやすいのは須貝さんと河村なんだけれど


福良「あ、そうだった……」


そう言えば今日、須貝さんは午後からの出勤で河村に至っては休みだった。


どうしよう……。


こうなったら伊沢に言うしかないか。


俺は荷物を持って、いつもより少しだけ早めに家を出た。



福良「おはよう……」


執務室に入ると、何故かみんなが伊沢の方に集まっていた。


どうしたの?なんて訊くが早いか、ピピピピッと電子音が鳴り響いた。


え、これってもしかして……


山本「38度!?これのどこが大丈夫なんですか」


伊沢「いや、まさか38度もあるなんて思ってなかったし、本気で大丈夫だと思ってたから」


川上「はい、とりあえず今日は絶対安静でお願いします。仮眠室に行きますよ」


伊沢は2人に連行されていった。


え、これどうしよう……。


とりあえず黙って仕事するか?


渡辺「福良さん?何でそんなところで立っているんですか?」


ぼんやりとそんなことを考えていると、自分のデスクへと戻ったこうちゃんにそう言われ


福良「何でもないよ」


バレないように口角を上げてから自分のデスクへ向かった。



やばい、頭がボーッとする。


あれからどれだけ時間が経ったのかはよく分からないけれど、思考回路は確実に停滞している。


ボーッとしているのに、ズキズキはしっかりと感じていて「可笑しいでしょ」とツッコミたくなる。


まさか伊沢も体調が悪いなんて思っていなかったから、完全に計算が狂った。


とりあえず、目の前の仕事に集中しないと。



渡辺「福良さん……福良さん!」


福良「……ん、何?」


渡辺「何?って……何回呼んでも返事がなかったんでどうしたのかな?って思って。どうしたんですか?」


俺、呼ばれていたのか。全然気が付かなかった……。


福良「何にもないよ」


俺はまたバレないために口角を上げた。

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凛花(プロフ) - 七葉夏海さん» いえいえ、お気になさらず!返信ありがとうございます!過去のお話で看病した方以外でおまかせということですね!承りました(*^^*) (2021年12月14日 1時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
七葉夏海(プロフ) - まーた遅れてしまった…申しわけなさすぎる…私自身どなたでも嬉しいのですが、せっかくなら前回と前々回でお世話した方以外でお願いしたいです。 (2021年12月14日 0時) (レス) id: 681f37e10a (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 七葉夏海さん» 看病する人は何方が良いですか? (2021年12月13日 21時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - 七葉夏海さん» いえいえ!リクエストありがとうございます!精一杯書かさせて頂きます(*^^*) (2021年12月13日 21時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
七葉夏海(プロフ) - 返信が遅くなってしまい申し訳ございません。リクとして受けつけて頂き大丈夫です。教えて下さりありがとうございます。 (2021年12月13日 20時) (レス) id: 681f37e10a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛花 | 作成日時:2021年4月4日 9時

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