体調が不良気味のようです【QK】-12-

体調不良 / izw -眠りまくらさんリク- ページ26

伊沢｢あ、起きないと……｣


スマホのアラームを止めて数秒。


またウトウトとし始めた目に、体が待ったをかけた。


伊沢｢眠い……｣


朝が得意じゃない俺には有り得ない、ここ最近の過密スケジュール。


QuizKnockだけではなく、テレビにも呼んでもらえる恵まれた環境にいるのだから仕方がないと今日も自分に言い聞かせる。


今日はテレビ関係の仕事はなくて、オフィスでの動画撮影だけ。


最近、少しだけ俺が出ている動画が減っているから、今日は出来るだけ撮り溜めたい。


重い身体に鞭を打ち、揺れる視界は気の所為だと暗示をかけて俺は家を出た。



オフィスに着いても体調の悪さは変わらず、流石に2時間睡眠は俺の体には酷だったかと今更に後悔。


だって疲れすぎて逆に眠れなかったから。しょうがないじゃん？


2時間の睡眠で疲れが取れる訳ないんだけどさ。


もうすぐ、1本目の撮影が始まる。


みんながぞろぞろと撮影部屋に入っていく中、俺はゆっくり撮影部屋に向かった。



終わった……。


あれから5時間。


少しの休憩を挟みながら行われた撮影は、何とか3本目を撮りきり、残すはあと1本。


このコンディションじゃ上手くいくはずもなく、今日は本当にボロボロ。


3本とも最悪だった。


休憩中、みんなが次の撮影の準備を始めようとしている中、トイレに行こうと立ち上がった。


伊沢｢っ……｣


危ない危ない。倒れるところだった。


須貝さんにもこうちゃんにも河村さんにもバレてないし、大丈夫。


早く行って戻ってこよう。


座っていた方が安全だし。


撮影部屋のドアを開け、部屋を出る。


トイレへと数歩足を動かした時、異常な視界の揺れを感じて、俺は力尽きた。


冷たい床の感触なんてものを感じる前に、真っ暗な闇に吸い込まれていった。

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