体調が不良気味のようです【QK】-11-

頭痛 / izw -穂香さんリク- ページ25

2年くらい前の設定です。

予めご了承ください！


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今は東大王の収録中。


ピンポーン！


俺のところが点いた。


俺が答えると、正解の音が鳴った。


俺はいつも通り、ゆっくりとお辞儀をした。


いや、いつも通りを装っているだけ。いつもの俺がやっていることをなぞる。


俺をそこまで追い込んでいるのは、この頭の激痛。


朝起きた時は少しズキズキする程度だったのに、今は脳を直接ハンマーで殴られているように感じる。


ヒロミ｢伊沢、どういうこと？｣


きた、俺が1番得意な解説タイム。


でも、今日に限っては1番最悪な時間。


激痛に耐えながら頭の中を動かさないといけないから。


杉山アナ｢流石伊沢、解説も完璧です｣


少しつまるところもあったけれど何とか乗り切った。


その後も収録は続いていくが、俺の頭はどんどん痛みを増していく。


クイズに集中出来ないし、正解できても解説があまり上手くいかない。


ピンポーン！


杉山アナ｢点いたのは鈴木光！答えをどうぞ｣


光ちゃんが答えているまさにその時、脳を一気に握り潰されたような激痛が走り


ピンポンピンポーン！


正解の音と同時に、俺は思わずしゃがみこんでしまった。


鶴崎｢伊沢さん？｣


横にいる鶴崎が声をかけてきて、ふと我に返った。


今は収録中。みんなに迷惑をかけないためにもこんなことしちゃいけない。


伊沢｢何にもない、大丈夫……｣


そう鶴崎に伝えて、俺は立ち上がり、最後まで収録を耐え抜いた。



ガチャッ


東大王の収録が終わり、今やっとオフィスに着いた。


ちゃんと収録をやり切れたこととオフィスにちゃんと着いたことに安心したのか、急に痛みに耐えられなくなってしまい、その場で頭を抑えたましゃがみこんでしまった。


伊沢｢いた……｣


廊下だし、あまり大きな声を出すと響いちゃうから、声もなるべく我慢して痛みがマシになるのを静かに待つ。


早くしないと誰か来ちゃう……。


山本｢伊沢さん……！どうしたんですか？｣


伊沢｢痛……｣


山本の声さえも頭に響く。


山本｢頭が痛いんですか？僕、肩貸すんで、仮眠室に行きましょう｣


俺は、山本と一緒に仮眠室へと向かった。

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