2 ページ16
河村「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
福良「すぅ、すぅ、はぁ……すぅ、はぁ……」
河村の言う通り焦らずに真似をしていると、少しずつだけど、苦しくなくなってきた。
俺の呼吸が正常に戻った頃
河村「落ち着いた?ごめん、気づくの遅くなって」
福良「ううん、ありがとう」
河村にちゃんと返事が出来るくらいには回復した。
須貝「え、これはどういうこと?福良はどうしたの?」
山本「河村さん、何か知ってるんですか?」
河村「福良、どうする?俺が話そうか?」
福良「大丈夫。自分で話す」
俺は、1度みんなの顔を見回して、深呼吸をした。
福良「実は俺、小学2年生の頃に誘拐されたことがあって……」
渡辺「え!誘拐!?」
あの頃の記憶なんて殆どない。
福良「何で誘拐されたかも、どれくらいの時間そこにいたのかも覚えてないんだけど、1つだけ鮮明に覚えていることがあって……」
川上「何をですか?」
福良「その日も今日みたいに雨が激しい日で、入れられたのが犯人の部屋だったのか分かんないんだけど、電気は点いてなくて真っ暗で。薄らと机とか棚の輪郭が分かる程度だった」
子供だったから、怖い以外の感情はなかったな。
福良「ドアが荒々しく開け閉めされた音がして、怖さは最高潮だったんだけど、姿は暗くて見えなくて、その時に雷が落ちたのか光ったんだよね。すると目の前に、包丁を持った犯人が見えて。その直後に雷の大きな音が鳴った」
何年経っても、頭から離れない。
福良「それから雷がダメになった。雷の光とか音とか、聞くだけで身体が震えてくるんだよね」
伊沢「それはトラウマになりますね」
川上「でも、河村さんはどうして知っていたんですか?」
河村「あー……。今までに2回くらい遭遇してるから。たまたま俺と2人の時に雷が鳴って。その時に聞いた」
逆に、今まで他のメンバーがいる時にはないのが不思議だけどね。
274人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛花(プロフ) - ゆあるさん» いえいえ、早めに教えて下さったので修正出来ました!こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます(*^^*) (2021年4月4日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - 素早い修正ありがとうございます。これからもこの作品を楽しみにしています。 (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ゆあるさん» すみません、今修正させて頂きましたので、12の方へ飛べると思います!教えて下さりありがとうございました! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - すみません。リンクが体調が不良気味のようです【QK】12に繋がらないのですが、どうすれば良いですか? (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» なるべくこれからも週1ペースは守ろうと思っていますので、たまにめちゃくちゃあいた時は、ゆっくりとお待ち頂けると嬉しいです。暖かいお言葉を下さり、ありがとうございます(*^^*) (2021年4月2日 5時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛花 | 作成日時:2021年1月10日 21時