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河村「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」


福良「すぅ、すぅ、はぁ……すぅ、はぁ……」


河村の言う通り焦らずに真似をしていると、少しずつだけど、苦しくなくなってきた。


俺の呼吸が正常に戻った頃


河村「落ち着いた?ごめん、気づくの遅くなって」


福良「ううん、ありがとう」


河村にちゃんと返事が出来るくらいには回復した。


須貝「え、これはどういうこと?福良はどうしたの?」


山本「河村さん、何か知ってるんですか?」


河村「福良、どうする?俺が話そうか?」


福良「大丈夫。自分で話す」


俺は、1度みんなの顔を見回して、深呼吸をした。


福良「実は俺、小学2年生の頃に誘拐されたことがあって……」


渡辺「え!誘拐!?」


あの頃の記憶なんて殆どない。


福良「何で誘拐されたかも、どれくらいの時間そこにいたのかも覚えてないんだけど、1つだけ鮮明に覚えていることがあって……」


川上「何をですか?」


福良「その日も今日みたいに雨が激しい日で、入れられたのが犯人の部屋だったのか分かんないんだけど、電気は点いてなくて真っ暗で。薄らと机とか棚の輪郭が分かる程度だった」


子供だったから、怖い以外の感情はなかったな。


福良「ドアが荒々しく開け閉めされた音がして、怖さは最高潮だったんだけど、姿は暗くて見えなくて、その時に雷が落ちたのか光ったんだよね。すると目の前に、包丁を持った犯人が見えて。その直後に雷の大きな音が鳴った」


何年経っても、頭から離れない。


福良「それから雷がダメになった。雷の光とか音とか、聞くだけで身体が震えてくるんだよね」


伊沢「それはトラウマになりますね」


川上「でも、河村さんはどうして知っていたんですか?」


河村「あー……。今までに2回くらい遭遇してるから。たまたま俺と2人の時に雷が鳴って。その時に聞いた」


逆に、今まで他のメンバーがいる時にはないのが不思議だけどね。

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凛花(プロフ) - ゆあるさん» いえいえ、早めに教えて下さったので修正出来ました!こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます(*^^*) (2021年4月4日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - 素早い修正ありがとうございます。これからもこの作品を楽しみにしています。 (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ゆあるさん» すみません、今修正させて頂きましたので、12の方へ飛べると思います!教えて下さりありがとうございました! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
ゆある(プロフ) - すみません。リンクが体調が不良気味のようです【QK】12に繋がらないのですが、どうすれば良いですか? (2021年4月4日 10時) (レス) id: b5adb7b493 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» なるべくこれからも週1ペースは守ろうと思っていますので、たまにめちゃくちゃあいた時は、ゆっくりとお待ち頂けると嬉しいです。暖かいお言葉を下さり、ありがとうございます(*^^*) (2021年4月2日 5時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛花 | 作成日時:2021年1月10日 21時

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