体調が不良気味のようです【QK】-11-

過呼吸 / fkr -しらたまさんリク- ページ15

執務室内にタイピング音が響く中、聞こえてくる激しい雨音。


天気予報で言ってたけど、まさかこれまでとは。


今はまだ午後2時だと言うのに、外は重たい雲の所為で暗い。


空がゴロゴロと唸っている。


まるで俺に威嚇しているみたいに。


考え始めたらキリがないし、今は目の前のことに集中しよう。


そう思った次の瞬間


急に部屋が明るくなったと思ったら


ゴロゴロゴロゴロ ドーンッ！


大きな音が鳴った。


途端に震える体。


福良｢はぁ、すぅー、はぁ、はぁ……｣


息が、苦しくなってきた……。


福良｢すぅー、すぅー、はぁ……｣


酸素が回らない。


もっと酸素を取り込まないと。


福良｢すぅ、すぅ、はぁ、すぅー……｣


早く落ち着かせないと、みんなにバレてしまう。


また、光った。


ゴロゴロゴロゴロ…… ドーンッ！


体が更に強ばる。


福良｢すぅ、すぅー、はぁ……すぅ、すぅ……｣


河村｢福良……！｣


伊沢｢え、福良さん！？｣


川上｢どうしたんですか！？｣


福良｢すぅ、すぅ、はぁ、すぅー……はぁ｣


苦しくて、喋ることが出来ない。


河村が俺の元へと来てくれた。


河村｢過呼吸……！誰か、袋持ってきて！｣


渡辺｢これ、どうぞ！｣


河村｢ありがとう｣


こうちゃんが持ってきてくれた袋を、河村は俺の口元に当てた。


河村｢福良、俺の真似をして。すぅー、はぁー、すぅー、はぁー｣


河村は少し大袈裟に呼吸をした。


福良｢すぅ、すぅ、はぁ、すぅー……｣


待って、どうしよう！


出来ない！


河村｢すぅー、はぁー、すぅー、はぁー……｣


福良｢すぅ、すぅ、すぅ、はぁ、すぅー、すぅ、はぁ……｣


焦って余計に早くなる。


河村｢福良、大丈夫。焦らなくていいから。出来なくても落ち着いて。大丈夫だから｣


河村が｢いくよ？｣と声をかけてくれて


俺はコクッと頷いた。

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