体調が不良気味のようです【QK】-10-

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渡辺｢あの……ちょっと、数日休ませてもらえませんか？｣


伊沢さんの顔が見れない……。


伊沢｢良いよ｣


あれ？意外とあっさりだったな。


伊沢｢その代わり、俺に話して。ゆっくりで良いからさ｣


渡辺｢話すって何を、ですか……？｣


伊沢｢こうちゃんが、俺やみんなのことを怖がっている理由｣


渡辺｢怖がっている訳じゃ……｣


伊沢｢隠さなくて良いよ。今だって目も合わせてくれないでしょ？でも、別にそれを気にしている訳じゃない。心配はしているけど。こうちゃんが急にそんな風になる訳ないって思っているからさ、心配なんだよ｣


心配？こんな俺を……？


伊沢｢本当は話すのも辛いんだって分かってる。でも、何も知らずにそのまま1人にすることは出来ない。ゆっくりでいい。少しずつでいいから、全部話して？｣


渡辺｢はい……｣


俺は、伊沢さんにここまでの経緯を話した。


怖くて震えてしまうし、めっちゃつまっちゃったけど、伊沢さんは本当にずっと待ってくれて


最後まで急かすことなく聴いてくれた。



伊沢｢アンチだけでも辛いのに、友達からって……。そりゃあ人が怖くもなるな｣


全てを話したのは良いけど、どんな反応をされるのか分からなくて、怖くて


ずっと俯いていた俺に、伊沢さんは優しくそう言ってくれた。


伊沢｢こうちゃん、暫く休んでくれるのは全然良いんだけど、全く人に会わないっていうのも良くならないと思うし、完全に休むんじゃなくて出勤の頻度を減らすってのはどう？｣


回数を減らす……。


渡辺｢どれくらいですか……？｣


伊沢｢ん〜……例えば、週に1回とか。それも嫌なら10日に1回とかで良いよ。怖くなくなってきたら回数を増やせば良いし｣


でも、そんなに出勤しなかったら


俺の居場所なんて無くなるんじゃ？


それならいっそ、辞めてしまった方が……。


伊沢｢こうちゃん。信じてなんて言っても難しいのは分かっているけど、これだけは覚えておいてほしい｣


渡辺｢何ですか……？｣


伊沢｢俺は、こうちゃんのことを大切な存在だと思っている。こうちゃんにしか出来ないことも沢山あると思っているよ。だから、何があってもこうちゃんを手放さない。辞めさせない。こうちゃんがQuizKnockのメンバーで居たいと思い続けてくれる限り、俺は絶対にこうちゃんを辞めさせない｣


この人は、俺の思考が読めるのか……？

3→←人間不信 / wtnb -Azukiさんリク-

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