体調が不良気味のようです【QK】-10-

幼児退行 / kwmr -linns＊さんリク- ページ23

カチッ カチッ……


設定していたアラームよりも先に目が覚めた。


身体は、まるでベッドに大きな吸盤が付いているかのように、ズーンと重い。


頭はボーッとしているのに


時計の秒針の音や暖房から出る空気の音はいつも以上に大きく感じた。


こんなに身体が重いなんて疲れてんのかな……。


俺は、重い身体を無理やり動かし、ベッドから降りた。


裸足から伝わる床の冷たさ。


何か、いつもより冷たいな……。


でも多分、俺の気の所為か。


オフィスに行く準備しないと。



河村｢おはようございます……｣


執務室に入ると


須貝｢おはよ〜｣


渡辺｢おはようございます！｣


みんなの挨拶を受けながら、自分のデスクに向かう。


山本｢おはようございます……って、え！？河村さん！？｣


山本はそう言いながら、俺の顔を凝視する。


河村｢急にどうしたの……？｣


山本｢河村さん、絶対に熱ありますよね？｣


え、熱？


山本は何を言っているんだ……。


河村｢熱なんて……｣


須貝｢確かに赤い……って、めっちゃ顔赤いな！｣


そんなにちゃんと2度見する？


2度見なんて久々にされたよ。


須貝｢これは絶対に熱ある。計るまでもないな｣


山本｢計りますけどね？取り敢えず、仮眠室に行きましょう｣


渡辺｢俺も看病したいところなんですけど、今、調べ物が溜まっていて……｣


こうちゃんの机の上には大量の資料。


大変そう……。


須貝｢それはしゃーないから。河村のことは俺たちに任せとけって｣


俺は2人に連れられて、仮眠室に向かった。



〜ymmt side〜


看病のものを須貝さんと2人で執務室やらキッチンやらで集め


再び仮眠室へ。


山本｢河村さん、あんなに熱が高いのに本当に熱があること気づいていなかったんですね｣


須貝｢いや、まじでびっくりしたよ。38度5分もあるのに、俺たちと河村が体温計を見て全く同じ反応してんだもん｣


よくバカは風邪を引いたことに気づかないみたいなことを言うけれど、多分、これだけ高熱ならバカでも気づくよ？


しかも大分自覚症状あったっぽいし、そのどれを聞いても完全に風邪の症状だった。


そんなに気づかないの、本当に心配になるんだけど。


見た目で分かるくらい顔が真っ赤だったから、絶対自分でも気づけると思うんだけどな……。

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