体調が不良気味のようです【QK】-9-

アレルギー / fkr -もちもちねこさんリク- ページ36

須貝｢おはようございます！｣


伊沢｢あ、須貝さんおはようございます｣


渡辺｢久しぶりですね！｣


執務室のドアが開き、いつもより元気な挨拶と共に入ってきたのは須貝さん。


須貝さんは昨日までの3日間、休みを取っていた。


須貝｢いや〜まじで最高だったわ！長野に行ったの初めてだったけどたまには1人旅も悪くないね｣


福良｢長野ですか！｣


俺はまだ行ったことないな。


旅行って面倒臭いし、好きじゃないけど。


楽しそうな話を聞くと、生で色々なものを見るのも悪くないかもしれないと偶に思う。


須貝｢ほい、これお土産｣


そう言いながら、須貝さんは手に持っていた紙袋を差し出した。


須貝｢全員がちゃんと食べられるように、量が多いのを何個か買ってきたから｣


須貝さんが全員に分けてくれて


福良｢ありがとうございます｣


個装されたそれをビリッと破ると、美味しそうなクッキーが顔を出した。


伊沢やこうちゃんの頬張る姿が目に入って、俺も続いて口に含んだ。


伊沢｢うま！｣


渡辺｢めっちゃ美味しいですね！｣


河村｢2人とも、叫ぶなって｣


確かに美味しいけど、あんなに大声で主張されるとさすがに五月蝿い。


クッキーって久しぶりに食べたかも。


いつもはポテトチップスとか塩っ辛いお菓子が殆どだし。


糖分が欲しくなった時は専らチョコ。


何となく、どんなお菓子よりも手っ取り早く糖分が取れる感じがするじゃん。


気の所為なんだろうけど。


このサクサクとした食感も何時ぶりなんだか。


福良｢っ……｣


クッキーの美味しさに浸っていたのも束の間


鼻から抜けた香りに嫌な予感がした。


福良｢やっば……｣


思わず山本の方に視線を向けると、こちらを見ていた山本と目が合った。


クッキーが入っていた箱を裏返し、食品表示を凝視する。


お馴染みの名前が並ぶ中、3つ目に出てきた3文字に俺は驚いたのと同時に後悔した。

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