体調が不良気味のようです【QK】-8-

精神系 / ymmt -グデぱんださんリク- ページ44

オフィスからの帰り、街灯も疎らな真っ暗な道を1人で歩いていると


山本｢っ……！｣


急に腕を引っ張られ、そのまま殴られた。


｢お前が言うことを聞かないからだぞ｣


｢忠告してやってる間に辞めればこんなことにはならなかったのになぁ｣


｢可哀想に……ま、お前が悪いんだけど｣


｢自業自得ってやつ？｣


4人はそう言いながら笑っていた。


忠告？何のこと……？


山本｢あ……｣


あれか……。


ここ2週間くらい、郵便受けに毎日、脅迫文が書かれた紙が入っていた。


"今すぐQuizKnockを辞めろ"


"辞めなければお前を殺す"


そんな内容が毎日何通も入っていた。



数分間にも及んだ暴力はやっと止まり


｢分かってると思うけど、誰かに言ったら他の奴らに何が起こるか分からないからな？｣


嘲笑うように言ったリーダー格の男は去っていき、4人もついて行くように去っていった。



あの脅迫文にはずっと気づいていて、恐怖も覚えていたのに


心の何処かで｢所詮は悪戯でしょ｣なんて思っている自分が居て


山本｢僕が悪いんだ……｣


僕が軽く考えていなければ、こんなことには……。


ほんと、あいつらの言う通り、自業自得だ……。


痛みに必死に耐えながら、家に帰った。



朝になっても痛みは引いていなくて、オフィスで仕事がしている間も、不意に動くと痛みが走る。


こんなこと、みんなには言えない。


僕が1人で耐えないと。


僕へのアンチだもん。


他のみんなに迷惑はかけられない。


みんなに迷惑をかけない為にも、みんなにはバレないようにしながら耐えないといけない。


僕は眉間に集まる皺を必死に伸ばしながら、記事を作った。



山本｢ふぅ……｣


記事を1本作り終えて、伸びをする。


山本｢っ……！｣


するとまた走る痛み。


まだ痛いの？


こんなに長引くと思ってなかった。


僕はそんなに痛みに強い訳じゃないし、顔は勝手に顰めっ面に変わってしまう。


耐えるんだ。


頑張れ、自分。

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