幼児退行 / kwmr -なるさんリク- ページ37
朝、何か物音がした訳でもなく、急に目が覚めた。
河村｢今、何時……？｣
スマホを手に取ろうと身体を少しだけ動かすと、何か、いつもと違う気がした。
スマホを見ると
河村｢は！？もう、こんな時間！？｣
画面に表示された、そのデジタルの文字を信じたくなくて目を擦る。
でも、何度見たって変わらない。
河村｢こんなことしてる場合じゃない！｣
このままだと遅刻する！
ガバッと起き上がり、立ち上がると、さっきの違和感を確信に変えるようにグラッと視界が揺れた。
やばいな……これは絶対に熱ある。
別に、俺たちの会社は遅刻するやつなんて1日1人はいるし、学生社員も多いから珍しい話じゃない。
でも、寝坊で遅刻なんてやっぱりバツが悪い。
その後も何となく遅刻したことを気にしてしまうし、出来れば避けたい。
体が怠いとか頭が痛いとか、そんなの気にしていられない。関係ない。
今は社会的なことが最優先。
動かない身体に鞭を打ち、必死に準備をして家を出た。
河村｢はあ、はあ……｣
オフィスに着いたのは良いんだけど、全速力で走ってきたからか息切れが酷い。
ギリギリ遅刻は免れたけど。
須貝｢大丈夫？｣
河村｢はい、遅刻しそうで、走ってきた、だけなので……大丈夫、です……｣
途切れ途切れにしか喋られないけど、何とか答えた。
伊沢｢河村さんってそんなに体力なかったですか？｣
山本｢流石に息切れしすぎですよね？｣
｢本当に大丈夫？｣なんて言いながら福良が俺の背中を摩った。
福良｢あれ？河村ちょっと熱くない？｣
河村｢いや、それは、走ったからで……｣
俺がそう言っている頃には、もうこうちゃんが俺のおでこに触れていた。
渡辺｢あっつ！これ、絶対に走ってきただけじゃないですよ！｣
うわ、バレた。
福良が余計なこと言うから……。
目の前には体温計を差し出す伊沢がいた。
河村｢……何？これ｣
須貝｢愚問でしょ。早く脇に挟んで｣
俺がそれでも渋っていると、伊沢が俺の脇に挟んできて、山本と2人で押さえてきた。
山本｢やっぱりこれは熱すぎますよ｣
そんなに改めて言わなくても言いじゃん。
体温計が鳴るまで、何故か沈黙が流れていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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凛花(プロフ) - ついになりました！いつもコメントやリクエストありがとうございます！linns＊様の作品も読ませて頂いております！お互い、これからも頑張っていきましょう！ (2020年10月24日 23時) (
レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
linns＊(プロフ) - お星様赤くなりましたね。おめでとうございます。これからも応援していますね。 (2020年10月24日 23時) (レス) id: 2db5c5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - みうな 1‐14さん» いえいえ！こちらこそリクエスト下さりありがとうございました(*^^*) (2020年10月16日 6時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
みうな 1‐14 - ありがとうございました！ (2020年10月15日 22時) (レス) id: 9aa85f3228 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - ルルさん» いえいえ！返信はいつでも時間がある時で大丈夫ですよ！お返事下さってありがとうございます！承りました！丁寧にまとめて下さってありがとうございます！助かりました(*^^*) (2020年10月4日 11時) (レス) id: 322dd9cdae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛花 | 作成日時：2020年6月20日 21時
