なんか同居人が偉そうなんですが。 (ページ1)

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朝早く起き、お弁当作って、電車で会社に向かう

これだけでも辛いって言うのに、会社では上司にいびられる。同期は業績を伸ばしてると言うのに、自分は一向に伸びない。その同期からは、自分が作った資料を何食わぬ顔で盗み自分のものにする。他にもあるが、それが伸びない原因でもある

お昼はひとり黙々と食べる日々。友達がいないわけじゃない、部署にいないだけ。寂しいと思ったことは無い

仕事は定時には終わったなずなのに、気づけばある机の上にある資料の山。誰も手伝ってくれないのは分かってるので1人淡々と仕事をこなしていく

それでも終わらなく、やっと終わったのが日付を回る前。明日だって仕事あるのに帰ったら寝ることしか出来ないじゃないか

『…帰ろう』

重い足を引きづりながら会社を退社し、電車に乗り込む。最寄り駅で降りて歩いてアパートへ向かう。前を見ると、ちらほらとスーツを着た厳つい人達がウロウロしていた。なんだか怖い

早く帰ろうと早歩きしていると、小さく呻き声が聞こえた。路地裏の方からだ
でも、見ても見当たらなく素通りしようとしたらピンク色の髪が少し見えた。声をかけようかしばらくそっぽを向いて迷っていると、スーツの男がこちらに話しかけてきた

「夜分遅くにすみません。このような男を見なかったですか？」

差し出された写真には、先程みたピンク髪と一緒の色をした男が映っていた。勘だが、この人は追われてる気がする。教えたら危ないんだろうな

『……すみません。見てないです』

「そうですか。ありがとうございます。……おいてめぇら！今日夜遅いから撤収！明日また探すぞ！」

突然大きな声を上げると、遠くから返事が聞こえ次々と人が集まって帰っていった。いつから探していたのだろうか

『あー…怖かった…… 』

この近くに住んでる身としては、もうこの辺には来ないで欲しい