楽な場所 ページ40
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A「どんなことしてたの？」
亜嵐くんは遠い目をして語り始めた
亜嵐「それはそれは酷いところですよ。最初、直己さんに説明されたのはホテル内全部のゴミを回収、そして処理場まで運搬って聞いていたんです。話しを聞いたら簡単なことです」
A「そ、そうだね」
龍友「話しを聞いたら簡単ですけど、実際は全然違いますよ」
龍友くんも遠い目をしはじめた
亜嵐「ホテル内のゴミを回収まではあっているんですよ。でも、燃えるゴミと燃えないゴミを別けなきゃいけない、分別しなきゃいけなかったんですよ！」
それは……最悪
すごく大変だし、何より臭いだろうね
私だったら無理だな
亜嵐「すごく時間かかるし、臭うし、本当に最悪です。だから、黒服の仕事貰えて良かったです」
A「龍友くんもバイトだったの？」
龍友「俺もバイトからでした。皿洗い担当でした、1日に1万ぐらい皿を洗っていました(笑)それから、隆二さんからbarフロアの仕事を貰って正社員になりました」
皿1万枚！？
龍友くんも龍友くんで大変だな
A「ここのバイトって結構地獄だね(笑)」
二人は笑って「はい」って応えた
しばらくしてから小物や服をダンボールに詰め終わり、あとは空っぽになった棚やらイスなどの家具を運ぶ作業だけになった
亜嵐くんは業者を呼んだらしくあとはその人たちに任せるだけだと
A「亜嵐くんと龍友くん、ありがとうございます！」
亜嵐「いえいえ！」
龍友「A様と話しが出来て良かったです」
少し亜嵐くんと龍友くんとの距離が近くなった気がする
今日お話出来て良かった
A「……帰ろっか！」
そう言ってホテルに戻った
続く
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作者名：REINA. | 作成日時：2017年12月7日 23時
