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スマホもパソコンも置いて散歩に出掛けた。

透明のビニール傘を差してあてもなく歩く。

台風の影響で、もうすでに雨足が強まってきている。

早く帰らないと、靴がびしょびしょだ。





どうせ今日は、まふまふですら連絡してこないだろう。

決まって毎年、この日は誰も仕事や生放送の誘いなんかを寄越さない。

俺もそんな気分にならない。


少し肌寒くなり始めたから、パーカーを着てきて正解だったな。

袖を伸ばして外気を遮断した。




「…あれ、」

向かいのコンビニから、見覚えのある男が出てきた。

今まさに思いを馳せていた、スズム。

確かにその姿だと思った。




無意識に走り出していた。

今、話さなければ

もう 次は無いって

直感

。→←。



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:しろもも | 作成日時:2020年10月10日 0時

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