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その人形を座らせ、いかにも自害しましたという風に整え、人形の顔を諸伏の顔にした。
その後諸伏から衣類を預かると人形に着せていった。
諸伏には衣類と交換に小指程の小さなビンと絆創膏を渡し、小さなビンに自身の血を入れて貰った。
そのビンを諸伏から受け取ると、ビンに注射針を取り付け、血糊の入った袋に入れた。
血糊は凛夜のお手製で、本物の血を入れると血糊がコピーをし、本物の血になる様になっている。
しかし、まだ改良中なため、人体には使用不可だ。
それでも機械ぐらいは騙せる。
ソレを人形の胸に仕込んだ。
血糊の準備をしている間に諸伏には所持品を全て人形に預けて貰った。
準備を終えると、凛夜たちの様子をずっと見ていた赤井を凛夜は見た。
赤井に先程2人から取った銃を渡した。
『ココからはあなたの出番です。
もう少しすると階段から誰かが上がって来ます。
階段を上がってくる音がしたらあの人形を撃って、上がってきた人物に諸伏さん…スコッチは死んだと伝えてください。
よろしいでしょうか?』
赤井「分かった。
だが、人形はどうする?」
『私が回収して帰ります。
その人物には組織が片付けるとでも言っておいて下さい。』
赤井「…了解した。」
『彼が自害した様に見せるため、あの人形に銃を持たせて撃って下さい。
多少返り血が飛ぶとは思いますが大丈夫でしょうか?』
赤井「問題ない。」
『そうですか…。
…彼の命はあなたの演技力にかかってきます。
よろしくお願いしますね。』
赤井「あぁ。」
凛夜の言葉に赤井は1つ頷いた。
コレからの確認が終わると、スグにビル下らへんに気配が現れた。
『まずい…
諸伏さん気配を消して早く屋根の上にいきますよ。』
諸伏「あ、あぁ…」
凛夜は急いで諸伏を屋根を上にのせ、凛夜も諸伏の隣に腰を下ろした。
『いいですか?
コレから何を見ても決して声を出さず、気配を消したままにしておいて下さい。』
諸伏「わ、分かった。」
諸伏が頷いたのを確認すると、凛夜は赤井と人形を見た。
しばらくして誰かの足音が聞こえた瞬間、赤井は引き金を引いた。
赤井は凛夜に言われた通り人形をいかにも自害しましたよ、と言う風に整え銃を取った。
その時赤井の後ろで足音は止まった。
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siki(プロフ) - カノンさん» コメントありがとうございました!!修正させて頂きました!!また誤字等ございましたらよろしくお願いします。 (2019年11月23日 22時) (レス) id: 426b01e604 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます!!訂正させて頂きました!!申し訳ありませんが「ルナ様」の所はそのままにさせてください、、、コードにとってこの世界の本名はルナなのでご理解頂けると幸いです。 (2019年11月23日 22時) (レス) id: 426b01e604 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - 59話のうあべは、上辺「うわべ」かと。 (2019年11月18日 16時) (レス) id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 52話のカイの「私は当主、ルナ様の執事をしております。」ところ「コード様」ではありませんか? (2019年10月26日 8時) (レス) id: 5bb924d815 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 設定、第2弾 の「ルナ・ノア・アージス」のところ「ルイ・ノア・アージス」ではありませんか? (2019年10月26日 8時) (レス) id: 5bb924d815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:siki | 作成日時:2019年5月22日 9時