チート少女の悪戯(ゲーム)

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RiRi「で？」



控え室を出た凛夜にRiRiはここぞとばかりに聞いた。



『ん？』



RiRi「どーゆうこと？」



『そうね。
まず、あの人は私に彼が何故狙われてるかの確認をしたの。』



RiRi「うん。凛夜が“はい”って言ったヤツでしょ？」



『そう。
私がカギを届けたコトと、狙われてる理由を知っているコトを踏まえてあの人は私を味方と判断したんだと思うわ。
そう来れば次はどうやって知ったかよ。』



RiRi「でも、黒羽盗一が次に言ったのは“協力してくれ”だったよ？」



『えぇ。
私の出来るコトで協力してくれ、つまり私に何が出来るかと言うことよ。』



RiRi「なるほど、だから遠回しにパソコンが出来るコトを言った訳ね。」



『そう。
それも、戸籍を作れるくらい出来ますよってね。』



RiRi「つまり、ハッキングもお手の物ですよーと。
あなたのコトはハッキングでしりましたよーと、言った訳ね。」



『ご名答。』



RiRi「“よろしいですか？”は理解したか？って、意味もある訳だ。
てか、普通に会話してよ。
なんでそんな探り探りなわけ！？
周り口説いよ！！最初の時点で味方ってわかってんでしょ！！！？」



凛夜と盗一の少し変わった会話にRiRiは盛大なツッコミを興奮気味にしていた。


凛夜はそんなRiRiをスルーし、マジックショーを見るためトイレでスタッフ用から私服に着替えた。
そして、他の客と一緒に席についた。


凛夜は盗一のマジックショーが、失敗することなく死の偽装が出来たことを確認してから家に帰った。


家に戻るとスグにパソコンに向かい黒羽盗一の新しい戸籍、池田秀一の戸籍を作った。
その戸籍のプロフィールを盗一の携帯に送り返信を待った。


盗一から返信があったのはその日の夜だった。
そのメールには住所が記載されていたため、その住所に書類等をまとめて送った。


後日、ニュースでは黒羽盗一の事故死が報道されていた。

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