@いけにえ村 ページ40
。。。
暗い道を進んで行く。昼間はあんなにのどかで穏やかだった村も、夜になれば風が嫌という程寒くて、何故だか分からないけど怖くて胸がザワザワする。
と、少し先の該当に照らされた地面に、見覚えのある靴が落ちていた。
「ッラウール!!!!!!!」
靴の方まで駆け寄った。やっぱりこれ、ラウールのだ……!!!何で……ラウール本人は何処に……。やだ、怖い…怖いよ…。
「やだ…らう…どこ……涙」
目黒「これ本当にラウールの靴?」
「シンメの靴なんだから間違える訳ない!!涙」
岩本「大丈夫、大丈夫だから、ラウールはちゃんと生きてるからっ」
「っ無理…もうやだ……涙」
恐怖が極限まで来て、立つことが出来ない。康ちゃんも凄い怖がってるし……ふっかさんまで……。
「っふっかさん…みんな……」
ラウールの靴を持って立ち上がって、康ちゃんの横に並んだ。探さなきゃ、泣いてる場合じゃない…。東京まで9人で帰らなくちゃ。
少女「お兄さん達!!」
向井「うわぁぁあ!!」
「っ?!」
あ!昼間の子!!と私が言うと昼間一緒に撮影した村の女の子が私達に近寄ってきて『今すぐこの村から出ていった方がいい!』と言った。
「いやでも、私達だけじゃ帰れないって…」
少女「とにかく今すぐ早く東京に帰って!!」
向井「っ、娘さん…?帰る…?…なんで?」
少女「この村には、5年に一度、若い人間を生け贄に捧げる儀式があるの」
「は…?生け贄…」
そんなのにラウール達は巻き込まれたの……?人の命なんだとっ……!!!!とふつふつと湧き上がる黒い感情と共に、早く探しに行かないと手遅れになる!!と言う恐怖心が頭をパニックにさせた。
少女「あなたたちの仲間は、村の人達に連れて行かれてしまったの。だから早く逃げてっ…」
岩本「……どこに連れて行かれたの?」
目黒「それは分かるんですか、場所は」
少女「…………こっちに来て」
「!」
ちょっと待って…この子は今から儀式の場所まで案内しようとしてくれてる??でもそれ、村の人に見つかったらこの子がやばいんじゃないの……??
密告したって思われたりしない???
「っ…どうしたらいいの…」
向井「ゆり……」
畑の横を通り過ぎる時、康ちゃんが昼間見た怪しかった人の話をした。私もそれ見た…と言うと『せやんな!』と康ちゃんがまた怖がり始めた。
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YUN汰。(プロフ) - 琉衣さん» 物凄く嬉しいコメントありがとうございます!まさか誰かの心にハマるとは思っていなかったのでとても驚きですが、嬉しい限りです!もう少し更新出来るように頑張りますので、お付き合い下さい(*^^*) (2022年10月13日 14時) (レス) id: ad5fd77975 (このIDを非表示/違反報告)
YUN汰。(プロフ) - 美紀さん» とんでもなく遅れましたが、コメントありがとうございます!!これから少しづつまた再開していけたらなと思っているので、もう少しお付き合い下さい(*^^*) (2022年10月13日 14時) (レス) @page50 id: ad5fd77975 (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - 初めまして読ませて頂きました!ハマりました! (2022年8月23日 19時) (レス) @page50 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナに気をつけてくださいね最近熱中症すごいので体調などにも気をつけましょう (2022年8月7日 16時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YUN汰。 | 作成日時:2022年8月7日 13時