無 気 力 神 様 系 女 子 。

▼やっと気付いてくれた"R.M" ページ21

。。。







深澤「な〜目黒、YouTubeなんか睨んでどうした？」

目黒「いや…なんか引っ掛かってて…」



深澤「ん？何が？」






この前のD.D.を踊った時のゆりさん、やけに翔太くんと舘さんを気にしてた。

だからなんかあるんじゃないか、何か隠されてるんじゃないか、はたまた3人にだけなにかあるんじゃないかってYouTubeでD.D.を見ているのだが…なんにも分からない。


その旨をふっかさんに伝えるも、気の所為だと笑われてしまった。





深澤「…んでも、俺も気になってたことがあるんだけどさ」

目黒「？」

深澤「俺たちが新曲貰えるとさ、楽譜とか歌詞カードにたまに『Y』って付いてるじゃん、あれなんなんだろうな？」


目黒「……あ、もしかして」




いやいや、そんなわけない。頭のいい阿部ちゃんに聞いたって俺の違和感とふっかさんの違和感に関係性は無いって言うだろう。







目黒「翔太くん翔太くん」

渡辺「ん？」



目黒「D.D.についてなんですけど…ゆり組3人で昔なんかありました？」

渡辺「………何も無かったけど」

目黒「ホントっすか？」

渡辺「何いきなり」



目黒「いや…ちょっと気になった事があって」

渡辺「気になった事…？」





俺がふっかさんに言ったように翔太くんにも違和感を感じたと言うと、翔太くんは血相変えて楽屋を飛び出した。


目黒「え、ちょっ、翔太くん？！」

渡辺「悪ぃ目黒、やっぱ何かあったわ！」

目黒「え…何があったんすか？！」



渡辺「それもまだ確証はないから、アイツに確認してから！」


アイツ？？とよく分かんないまま着いて行くと、廊下の向こう側からゆりさんが歩いて来ていた。




渡辺「ゆりっ！！」

「わっ、どうしたの？」



渡辺「お前だな！！俺たちの曲作ってくれてたの！！」

「！」

目黒「えっ？！」



渡辺「楽譜にも歌詞カードにも付けてたYはお前の苗字のイニシャルだろ！」

「っはは…やっと気付いた？」


渡辺「っ…目黒に言われるまで気付かなかった」

「そっか…目黒がねぇ」




どうして分かったの？と何時もとは少し違う微笑みを俺に向けてくれたゆりさん。

D.D.の時の違和感を本人に話すと、そこで翔太くんも申し訳なさそうな顔してゆりさんに頭下げてた。




渡辺「ごめんっ！！今まで全然気付けなかった！」

「理由は何であれ、結局気付いてくれたなら良いって」



目黒「あ、でも…」







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