無 気 力 神 様 系 女 子 。

▽"R.M" ページ18

。。。







「足はもう大丈夫、こんな事だってもう出来るよ」





そう言うとゆりさんは助走や大きい勢いも付けずに綺麗にバク転した。

いや……は？？何この人怖い。




深澤「むしろ何が出来ないんだよゆりさん…」

「水泳かな」

佐久間「にゃはは！ゆり様はSnowManいちカナヅチなんだぞ〜！！」



俺がまだポカーンとしていると、横に居たしょっぴーが『流石俺の幼馴染み、じゃね？』とドヤッて来た。

イラッとしたけど、ゆり組の仲の良さが垣間見えたようでちょっとドキッとした。




「ねね、皆なんの曲からやった方がいいと思う？」

岩本「ここは安全にPPPとか…危険な動きないですし」


深澤「ん〜俺もPPPかな、ゆりさんが楽しい曲やってるところ見たい」


佐久間「はいは〜い！やっぱりイケメンなゆり様にはMake it Hot!が良い！あでも嫌なら言って！」

目黒「俺は何でも、SnowManの曲一緒に踊れるだけ幸せです」

ラウ「それで言うなら俺もそうです」


向井「おれはD.D.やりたいなぁ、デビュー曲やし！」

阿部「あ〜！俺も！」


宮舘「ん〜D.D.は大切な曲だからね」






今までガヤガヤ話してた俺たちだが、舘さんの言った『大切な曲』に反応したゆりさん。

どうしたんだろう？と俺だけが気付いてたようで、不思議がっていると目が合って『大丈夫だよ』と微笑まれた。




…気になる。けど詮索して欲しくなくて笑ったんだと思うから…｡


目黒「…ゆりさんはこれが好きって曲はありますか？」

「ん、全部いい曲だよね。でも一つ挙げるなら私もD.D.が好き」



深澤「じゃ〜決まり！他の曲は余裕があったらやるって事で！」

岩本「音源用意してきま〜す」



向井「楽しみやわぁ！」

ラウ「僕、いよいよ緊張して来た…」




目黒「！」



不意に見たゆりさんの顔が…凄く真剣な顔だった。

あの上がってた口角は下がりキュッと結ばれ、目は細められることなくキリッとした顔立ちで床を一点のみ見詰めて黙っていた。


実はこの顔はゆりさんと再び集まれた一昨日から何度か見ている。

どれも他の皆は気付いてない風に見えた。







目黒「あの」

「！」


矢張り相当自分の世界に入り込んでいたらしく、俺が話し掛けるとビクッと肩を上下された。



目黒「ぁ、すみません」

「ん〜ん、どうした？」


目黒「ボーッとしてましたよ」

「ぁ…ごめんね」








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