五杯目 ページ25
『…!また来てくださったんですね!ありがとうございます』
にやける顔を抑えきれずにそう告げる
彼もぱっと顔を明るくした
「覚えてくれてたんですね、俺のこと」
照れくさそうにそう言う彼にドキリとした
『忘れませんよ、第一号さんですからね。あの日は本当に嬉しかったんですよ?』
目を逸らしながら早口でそう捲したてる
今の私の顔は真っ赤に違いない
「あの、こんなこといきなり言うのも変かもしれないんですけど」
少し間を開けて彼は真剣な顔をした
『はい、なんでしょう』
「俺、あの日のことずっと忘れらんなくて…その…」
その言葉は微かに震えていた
けれどそんなことはどうだって良かった
まさか私と同じだったなんて
「良ければ…俺と付き合ってください」
『…はい…!お客さんとしてじゃなくて、もっと沢山のことが知りたいです…!』
もちろん、と笑う彼の顔は一番輝いて見えた
To be continue…
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kotorei - 最高でした…‼︎これからもまったりと待ってます‼︎大好きてす‼︎ (2022年5月8日 9時) (レス) @page26 id: dc0273847d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燈 | 作成日時:2022年3月18日 3時