ソノ恋ハ、珈琲ト共ニ (ページ14)

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緑色の蛇ページ14

－ U Side －

今日は撮影も編集もしないと決めた休日

だから何をしようかと考えた時にふと思い出したのだ

家の近くに少し前に出来たカフェ

雰囲気良さげなそのカフェはずっと気になっていた

しかし何事もはじめましてというのは緊張する

カランコロン♪

『いらっしゃいませ』

そんな俺の緊張はその声とともにどこかへ行ってしまった

カフェといえば渋いおじさん、なんて勝手に想像していた俺は呆気にとられる

俺を出迎えてくれたのは愛嬌のある可愛い女性だったから

『一名様ですか？お好きな席へお座りくださいね！』

おすすめだというコーヒーを頼んだ俺は手持ち無沙汰になって何となく彼女を見ていた

すると急に通知音が鳴った

レトルト明日実況撮りませんか?

せっかくの休みなんだからそっちのことは忘れたいと無視してみる

レトルトうっしー、無視すんな

しかし他の2人はすぐに返事をしたようで、俺に対してだけ催促が来た

くっそ、レトルトめ…妙に勘がいいんだよな

牛沢了解

スマホをしまうと、思ったより近くにオーナーがいてびっくりする

「…うわっ」

『あ、すみません！驚かせてしまって』

どうやらコーヒーを運んできてくれたみたいだ