〈8〉 ページ9
今、書庫の前に立っている。ついさっき昼食を食べ終わり、急いでここに向かったのだ
ここは私とスウォンが初めてあった場所だ。それからヨナともあって、2人とはいつも一緒にいる仲となった。ここでスウォンと会うのはどこか懐かしくて、そして何故か緊張してしまった
改めて2人で会う理由は何だろうか。小さい頃は2人でお茶会を何度も催していた。私達の恒例行事。しかし、今回はお茶会ではない。うーん、、私に個人的に話したい事って何かな…
扉の前でいくら考えても分からないので、もう入ってしまおうと思っているその時。背後に冷たい視線を感じ、思わず背筋がゾクッと震えた
睨んでる？いや、違う。見てくる感じ。様子を伺ってる？
視線を感じる方向に目を向けるが姿が見えない。音を聞こうにも呼吸音すら聞こえない。相当な手練と伺える。急になぜ？そして何者？
気のせいか？いや、でも確かに感じる
警戒態勢に徐々に入ろうとした瞬間、目の前の扉が開かれた。
スウォン「っ！？っA。ど、どうしたのですか？入らずにこんな扉の前で……」
『っス、スウォン』
不思議そうな表情をするスウォン
彼が出てきたと同時に先程の冷たい視線が感じられなくなった。……何だったの？
『…何でもないよ。丁度さっき着いたところなの』
スウォン「そうだったんですか。ではA、どうぞ中へ」
スウォンは扉をしっかり開き手で固定し、私を中へと促した。私が書庫に入ると、扉をカチャッと音が鳴るまで閉める。サラッと紳士な行動をするスウォンにヨナが惚れる理由を改めて感じる。ヨナ頑張れ！！
『スウォン、いきなりだけど私に話したい事って何？訓練中も少し気になっちゃって』
世間話をせず早速本題に移ってしまうのは申し訳ない。でもやはり気になってしまった。
スウォン「…ああ、えっと。その、ですね」
視線が横に逸らされる。何でも真っ直ぐに伝えるスウォンが躊躇するなんて珍しい。そんなに言いにくいことなのかな。、、え、何だろう。私何か変なことしたのか？
心無しか緊張しているようにも感じるスウォン。そんな彼に伝染されたのか、私もまた緊張しだした
『い、言いにくい事なら、また今度でも…』
スウォン「い、いえ！そういう訳ではありません！…そうですね。…久しぶりにお茶会は、どうでしょうか」
っえ。お、お茶会？
スウォン「空いている日はありますか？出来ればヨナの誕生日の前がいいですね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» リクエストは前回にも述べさせて頂いたとおり、お作りすることはいたしません。理由と致しましては、作品制作に関してのリクエストは受け付けていないためです。長い期間をあけての返事となってしまい、大変申し訳ありません。引き続き読んで下さると嬉しいです！ (12月21日 23時) (
レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この前の、リクエストの件書いてくださいますか？ (9月4日 7時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - 大丈夫ですよ。 (9月3日 3時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» すみません！！今誤字っているのに気が付きました！！初めて！じゃなくて初めまして！です！！すみません！！何とも恥ずかしい間違いをしてしまいました！！ (9月2日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» 初めて！コメントありがとうございます！こちらこそ この小説を読んで頂けてとても嬉しいです！リクエストなのですが、申し訳ありませんがお作りすることはいたしません。本当にすみません。成り代わりではありませんが、引き続きこの小説を読んで下さると嬉しいです！ (8月30日 22時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼月 | 作成日時：2023年3月21日 21時
