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そこから護衛であるハクを交えて世間話をした。と言ってもほぼ私とヨナの会話ばかりで女子会になっていた。蚊帳の外のハクはそっと私達を見守ってくれていた。
足音が聞こえ、扉が開いた。そこから女中が顔を覗かせた。
女中「失礼します。A様、ジュド将軍がお呼びです」
もう終わりを告げられてしまった。2人と居ると直ぐに時間が経つ。
分かったありがとう、と伝えると彼女は失礼しました、と言って出ていった。
『私、もう行かないと。』
ヨナ「もう時間なのね。時が経つのって早いわ。」
『明日もいつもの時間で』
ヨナ「ええ。待ってるわ」
ヨナをギューっと抱きめる。ハクよりは低いがそこそこ身長あるのでヨナが腕の中にすっぽりと入る。彼女はいつになっても可愛い
これからジュドさんに近況報告しなければならない。隊の様子はもちろん、私自身のことなど。別に私から聞かなくて良い気もするのだが。まあ一応ジュドさんは私の師であるので、彼が望んでいたら私は逆らえない。
『ヨナを任せるね、ハク。』
ハク「今日ジュド将軍と話するんだろ?早く行ってやれよ」
『ありがと。じゃあ私行ってくる。またね』
ハク「おう」
ヨナ「また明日ね!」
名残り惜しいが最後まで手を振って扉から出る。さぁ、切り替えなければ。ジュドさんと2人で話すのって何年経っても緊張するんだよな。まず何を話そうか。
ジュドさんに伝える文章を頭で作成しながら私は帰って行った。頭の中は文字でいっぱいだった。
ハク「姫さんまた何で姉貴にあんな話を?」
ヨナ「………だって、Aは恋敵なんだもん」
ハク「……恋敵。あながち間違ってないですね」
ヨナは少し複雑だった。
この日から2日たった。そう、スウォンが来る日だ。
私は無意識に平和ボケしていた。訓練練習は欠かさなかったが、気持ちのどこかではこの平和な日々は変わらないと、そう思っていた。
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蒼月(プロフ) - クロウサさん» リクエストは前回にも述べさせて頂いたとおり、お作りすることはいたしません。理由と致しましては、作品制作に関してのリクエストは受け付けていないためです。長い期間をあけての返事となってしまい、大変申し訳ありません。引き続き読んで下さると嬉しいです! (12月21日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この前の、リクエストの件書いてくださいますか? (9月4日 7時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - 大丈夫ですよ。 (9月3日 3時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» すみません!!今誤字っているのに気が付きました!!初めて!じゃなくて初めまして!です!!すみません!!何とも恥ずかしい間違いをしてしまいました!! (9月2日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» 初めて!コメントありがとうございます!こちらこそ この小説を読んで頂けてとても嬉しいです!リクエストなのですが、申し訳ありませんがお作りすることはいたしません。本当にすみません。成り代わりではありませんが、引き続きこの小説を読んで下さると嬉しいです! (8月30日 22時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2023年3月21日 21時