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そう言ってスウォンは笑った。一瞬冗談を言っていると思った。しかし彼の表情は微笑んでいるにも関わらず少し影がかかっており、寂しそうに見えた。
『何を言ってるのスウォン。私達まだ18歳よ?今は無理かもしれないけど、この先何度だって開けるわよ。最後だなんて、はは。気が早いよスウォン』
まだまだ人生は続くというのに最後?早い早い
そんな心持ちで彼に話しかけた。
というか何で最後という言葉がここで出るの??……え?…もうお茶会開きたくないって遠回しに言ってたってこと?解釈違い?
……なかなか寂しいこと言うじゃない
スウォン「…はは、それもそうですね」
そう言ってまた柔らかく笑った彼。いつもの笑顔だ。
それを見て少し心が軽くなる。 良かった。私の憶測違ったみたい。……安心
……でも、不自然な間があったような
やはり疑問が出てくる。スウォンの意味深でよく分からない発言。何を考えて最後だなんて言葉を出したのだろうか。気になる………ふむ
スウォン「ささ、もう出られるのでしょう?これ以上女中の方々を待たせる訳にはいきません。今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
頭の中で増えた疑問について考えていると、スウォンに背中を優しく押され、扉の前へ誘導されていた。そしてそのまま流れるように扉が開かれ、私が出ていくのを待っている彼。
この追い出されるような誘導、前にもあったような……これちょっと寂しいのよね
まあそれはそうとして、確かに直ぐに行かなければならない。だがスウォンに対して何か引っかかるものがある。かと言ってもう話す時間はないし、そもそもこの引っかかりは気のせいかもしれない。
『また近々お茶会開こうよ!今度は私から誘うから楽しみにしてて!!』
待ってて!そうビシッと釘を刺した。
スウォン「はい、楽しみにしていますね。A、午後も頑張ってください」
『うん!ありがと。それじゃあ行ってくるね』
私もお茶会楽しかったよ!そう伝えて、見送ってくれるスウォンに手を振った。
『何を言ってるのスウォン。私達まだ18歳よ?今は無理かもしれないけど、この先何度だって開けるわよ。最後だなんて、はは。気が早いよスウォン』
スウォン「(……それはとても幸せな夢ですね)」
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蒼月(プロフ) - クロウサさん» リクエストは前回にも述べさせて頂いたとおり、お作りすることはいたしません。理由と致しましては、作品制作に関してのリクエストは受け付けていないためです。長い期間をあけての返事となってしまい、大変申し訳ありません。引き続き読んで下さると嬉しいです! (12月21日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この前の、リクエストの件書いてくださいますか? (9月4日 7時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - 大丈夫ですよ。 (9月3日 3時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» すみません!!今誤字っているのに気が付きました!!初めて!じゃなくて初めまして!です!!すみません!!何とも恥ずかしい間違いをしてしまいました!! (9月2日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» 初めて!コメントありがとうございます!こちらこそ この小説を読んで頂けてとても嬉しいです!リクエストなのですが、申し訳ありませんがお作りすることはいたしません。本当にすみません。成り代わりではありませんが、引き続きこの小説を読んで下さると嬉しいです! (8月30日 22時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2023年3月21日 21時