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まさか断られるとは思ってもみなく、心に傷を負ってしまった。ハクのせいでお姉ちゃん落ち込んじゃうよ?いいの??
気を落としながら、ハクに向けていた視線をヨナ達に再び向けた。こちらも会話を始めたようだ。
ヨナやスウォン、それにハク。皆に幸せになって欲しいが、それは難しいのだろうか。ハクを見てみるに、ヨナを諦めているんだよね。……うむ、どうしたらいいものか。
ハク「姉貴」
『ん?何?』
そういえばハク、私の事、姉貴って言うようになったよね。子供の頃は姉ちゃん、なんて呼んでくれたのに。可愛げが無くなったもんだ
ハク「前々から言いたかったんだが、姉貴何か勘違いしてねえか?」
『…え?何を?』
ハク「俺別に____ 」
ヨナ「__わっ、私にだって縁談くらいあるわ」
ハクが何かを言おうとした時、被せるようにヨナの声が大きく聞こえた。ハクもその声が聞こえたようで、口を閉じていた。そして私の意識は全てヨナに向けられた。
嘘?!ヨナに縁談??誰?!私知らない!!てことは秘密裏に動いてたってこと??
…………でもそうよね。ヨナも、もう16歳になるんだもんね。そりゃ婚約者の2人や3人できるものね……いや婚約者は1人よ私!!落ち着け私!
スウォン「えっ、誰と?」
ありがとうスウォン。私も気になってたの。誰だろう。スウォンかな。いや、スウォンは心当たり無さそうだから違うのか…ここで既に複雑な気持ちだ。でもイル王の事だ。ヨナが嫌がるような相手では少なからず無いだろう。
その先に来る言葉に身構えた
ヨナ「ハクとか!!」
すかさずハクの方に顔を向ける。彼は彼で不審な目をしてヨナを見つめている。そして私もヨナに目をやるが、彼女は私達に対して後頭部を向けたため、表情が見えなかった。
ヨナ「…あの……」
スウォン「…それは いいんじゃないかな。おめでとうございます」
スウォンはいつもと変わらない笑顔を浮かべていた。
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ヨナ「ひどいっ!あんまりよ、スウォン!あんな嘘を信じるなんて…」
ハク「ひどいのはアンタだ。そして迷惑だ。」
『こら』
机に突っ伏しているヨナ。その横に座り背中を撫でる。生憎恋に関しての慰め方を知らないので、これが出来る精一杯なのだ。本当に申し訳ない。
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蒼月(プロフ) - クロウサさん» リクエストは前回にも述べさせて頂いたとおり、お作りすることはいたしません。理由と致しましては、作品制作に関してのリクエストは受け付けていないためです。長い期間をあけての返事となってしまい、大変申し訳ありません。引き続き読んで下さると嬉しいです! (12月21日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この前の、リクエストの件書いてくださいますか? (9月4日 7時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - 大丈夫ですよ。 (9月3日 3時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» すみません!!今誤字っているのに気が付きました!!初めて!じゃなくて初めまして!です!!すみません!!何とも恥ずかしい間違いをしてしまいました!! (9月2日 23時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - クロウサさん» 初めて!コメントありがとうございます!こちらこそ この小説を読んで頂けてとても嬉しいです!リクエストなのですが、申し訳ありませんがお作りすることはいたしません。本当にすみません。成り代わりではありませんが、引き続きこの小説を読んで下さると嬉しいです! (8月30日 22時) (レス) id: 4a50e4cc53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼月 | 作成日時:2023年3月21日 21時