［暁のヨナ］赤龍は鈍感過ぎてヤバイのです 0.1 過去編

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女5「____それでね〜ラナの夫たら本当に馬鹿で、早朝になぜかいつも外に出て家近くの柱に抱きついて““ラナ、ラナ〜””なんて言ってるのよ〜。本当にラナが好きなのね〜」


ラナ「ちょっとやめてよ〜、寝ぼけてるだけだわ！」


女4「いいなぁ〜。家(うち)の夫なんて、真面目で堅い男で私に好きの一言も言ってくれないのよ〜、そんな所も好きだけどっ！」


女2「それで、Aはどんな人が理想？」


『私は…ちょと分かんないや。』


私の前で皆が楽しそうに話をする


私も何度か話に参加していたが、すぐにボーッとしてしまう


なぜか胸にぽっかり穴が開いている感じになる




ハク




私が怒らせてしまった人を思い出す


胸が痛い

仲直り、したい


もし仲直りしなかったら、またここに来きた時みたいな気まずい空気になるのかな

話もしなくなるのかな



…それだけはやだ



そう思うと燃え上がるような何かが全身を駆け巡った


ハクに謝らなきゃ


早く、早く


顔を動かしハクを探す



『(……あっ、いた！！)』



ハクは襖を開け、ここから出て行こうとしていた



ガタッと音をたて立ち上がると、さっきまで話をしていたラナ達がこちらに顔を向けた



ラナ「どうしたの？」


『っちょっと、お腹いっぱい！外の風に当たって来る！』


ラナ「え、ええ。もう夜みたいだから、冷え過ぎない程度に帰ってきなよ」


『うん！』


そう強く頷くとすぐさまハクが出ていったであろう襖を開け、身を乗り出した


そこからは縁側が続いていた


ヒヤッとした風が吹き体が凍える

襖をきっちり閉め、縁側に沿って歩き始めた



一体どこにいるんだろう


そう思いながら歩きを早めた


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『……』



いや、どこにいるの

本当にどこにいるの



縁側では道すがら通る人にハクの居場所を聞くと、


““さっき見たよ。ここから左曲がった所で座っていた””


““結構前に見たけど、もうどこかへ行っていると思うよ””


““ついさっき、更衣室を通る道を歩いて行たぞ ””



などと返してくれた


色んな有力情報を手にし、とにかく言われた所に行った


けどいない


ハクは動き回っているようだ



全然見つからないがそのまま歩き回っていると、
時間が結構経ったのかただでさえ少ない縁側の通行人がゼロ近くになった



この曲がり角の先にハクがいたらいいのに


そう思いながらそこを曲がった

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