［暁のヨナ］赤龍は鈍感過ぎてヤバイのです 0.1 過去編

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___A目線，*__


""クソ野郎ぉぉおお""



""あぁぁぁああ！！""




『…っ！』




突然、大勢の男達と聞き覚えのある一人の男の声が頭に響いた



それを聞いた途端 目を勢い良く開ける



それと共に上に被っていたであろう布団がずれた


すると 真っ黒な髪を垂れさす男の子が目の前に現れた



？「どうした？」



『…え？』



？「結構うなされてたけど」




一瞬ぼやけた自分の目をその男の子に向けた




『う、うん 大丈夫…テ、テウ…さん』



テウ「それなら別にいいんだけど… それに」



テウさんは言葉に続けるようにグイッと私と鼻先が触れるか触れないかの場所に顔を突き出す



そして口を動かした



テウ「俺のことはテウでいいよ。そんでヘンデも呼び捨てで構わないから。な、ヘンデ」



そう言うと 彼はかすかに離れ、

いつの間にかヘンデさん……ヘンデが私を挟むように テ…テウの向かいに座った





ヘンデ「そうだよ〜 てゆうか そんなの当たり前だよ〜、なんたってAさんは ハク様のお姉さんなんだから」



お、お姉さん⁈



『わ、私！へたれ黒髪！…ハク…さんの！姉になるなんて無理だって！』



テウ・ヘンデ「「…なんで？」」



だって…




『……食べ物の恨みでいきなり関節技かけた人が姉になるって、なんか怖いと感じない？それ以前に、私も精神的に何故か嫌なんだよね…』



そう言うと二人は苦笑いを浮かべていた


『……意地悪だし』





ヘンデ「…でもさ〜」





テウ「…ハク様は意地悪が趣味みたいなもんで、気にしなくて良いと俺は思う」




ヘンデ「関節技はハク様自身のせいだから、そんなの悩む必要なんてないって！ へへへ」



そう言って私に何回も肩をパンっと叩いくヘンデ


『…うん』



テウ「…さっきの威勢はどこにいったんだ？ハク様はあー見えて優しいんだからな」




『あー見えて ってある意味けなしてる気がするんだけど……なんか元気出た、ヘタレ黒髪の姉になってみたい！』




ヘンデ「そお？へへ」


テウ「良かった」




両サイドから優しい笑顔を向けられ もやもやしていた気持ちが軽くなった



『……フフッ』



なんか幸せだな



そして 布団から出て立つ




テウ・ヘンデ「「お⁈」」




そして一歩大股で進む


進み終わると 体ごと二人に向けた







『ふふ、ありがとう！』




嬉しかった気持ちを精一杯込めて笑った






テウ「っあ、あー」



ヘンデ「っん、うん」

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