［暁のヨナ］赤龍は鈍感過ぎてヤバイのです 0.1 過去編

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____ハク目線，＊*__




暴力女が寝ている部屋を出て、近くに置いてあった木刀を持ち、

行方も決まらないまま 歩く




途中で 道端に落ちる小さな石を蹴り飛ばす





それと共に、関節技を掛けられた横腹がヒリヒリと痛んだ




『…いってー、あの暴力女め、手加減ってもんを知らねーのかよ』





ソッと、横腹に手を添える





それにしても、何であんなに慌てたんだ？




あんな世界が終わった、みたいな顔して



不思議な奴だな





『にしても、何なんだよ……弟って…』




いつも チビ達を見る方だから、上に同い年くらいの誰かいるのって…



なんだか 慣れねーんだよな




つか、暴力振るう奴が俺の姉になるとか…




毎日寒気しかしねーんじゃねーか？




『……今からでも寒気がしてくるわ』




…いやー、にしても寒いな



…戻ろうか




そう思い 行く先も決めていない足を止め、自分の部屋へ歩き出そうとする




そして、顔を上げる





共に苦笑いを浮かべた






『………どんだけ、歩いたんだ？俺は…』






目の前には、木、木、木…





『…やべー、迷った…』








まー、此処の場所がわかれば戻れるか




そう思い 見たことのある道を探す





『…いつの間に、都を出たんだ？』




そう疑問を残して歩いて行くと、









ガサッ









少し遠くの草むらが揺れた





『っ』




囲まれてる！




来る








男1「いやー なーんだ、ガキじゃねーか」



男2「…でもよー、金目の物を調べる価値はありそうだぜ」



男3「顔もいい方だし、売れそうだぞ」





そう口々に話す見た所30人くらいの山賊達が出てきた



そして、その内の一人が俺に近付いてきた




男4「赤龍も居なくなって、俺らさー 暇なんだよね、おっちゃん達と遊ばない？」




『…生憎、俺はそんなおっちゃんらが言う遊びをする程、暇は持て余してないんで 帰ってくれねーすか？』





男1「は？ガキが！！いい度胸だな！俺らに勝てると思ってんのか？あぁん？」





『おうよ』





近くに 風邪の都があるはず



俺が逃げたら、そのまま先に進まれてしまう




別に、そんな風の部族が弱いとか思っていないが、山賊だ




何をするか 分かったもんじゃねー





じっちゃんに、容赦なしで教わった木刀で対抗するしかねーな






『1対見た所の30人か……、俺まだ8歳なんだけど、本当に容赦のねー世界だな』




そう呟くと木刀を構えた

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