【鬼滅の刃】腐女子の私は、悶えていたら転生した。

30の腐 ページ32

このおにぎり、怖い


見てるだけでヨダレが……





ではでは、と口元の高さまでおにぎりを持ち上げた




前世(？)でおばあちゃんになって死んでも、天国か地獄に行っても、絶対に食べる事が出来ないと思っていた、炭治郎のおにぎり

いや まぁ〜、鬼滅の刃の登場人物会うこと自体が絶対に無理なのだけれども……


それが両方出来た私は幸せすぎる強運の女だと言うことが分かった


多分彼氏が出来なかった運がここに流れてきたのかな！！！そういう事なら恨まないよ！！神様！！もう感謝します！！！！感謝感激！！！ありがとぉござんしたぁあ！！！




高ぶっている気持ちのまま、大きく口を開けおにぎりを放り込もうとした



『……ﾊｯ!!』




そこである事に気がついた


炭治郎「…どうしたんですか…？」




おにぎりは1つ



私はなんで1人で全部を食べようと思っていたのだろう…



そう思いながらおにぎりを半分に分けた




あ、やべ

めっちゃ下手くそだ
ボロボロだし、大きさ全然ちげぇーし



すまん！


『…はい、炭治郎。一緒に食べよ』




大きい方を炭治郎に差し出す(ここで大人を見せないと)



炭治郎は目を見開き、数回瞬きした



炭治郎「……あ、ありがとう、ございます」



おにぎりを受け取った彼は、そのままおにぎりに目線を向けて固まった















私は姉に、
“1人で何か食べる時より皆でそれを食べた時の方が数百万倍美味しい”

ってよく言われていた。


そしてその後には決まって、“だから今食ってるヤツちょっとでいいからくれ”って言われる。


断っても強引に取っていくのが我が家の姉である。悔しい

それに姉の言う通りそれで本当に美味いのだから余計悔しい


あ〜、懐かしい…




そーいや、善ちゃんも同じような事言ってたな〜…


ていうか！！善ちゃんが炭治郎におにぎり渡すシーンあったじゃん！！(アニメ)


あれは、なんて言うか……胸にぐっときた



『…ごめんね、炭治郎。綺麗なおにぎりだったのにぐちゃぐちゃにしちゃって』


炭治郎「いえ！全然気にしません！」



そう言ってもまだ食べる動作をしない炭治郎


『…私そのおにぎり触ったし、食べにくい？』


もろ触ってたもんな〜


ごめんよ、炭ちゃん

嫌なら言って？


私のおにぎりと変え…………同じか


今度なんかお詫びするよ



炭治郎「いえ！そんな事ないです！！少し、驚いただけというか！！………嬉しいです」



私の目を見て静かに微笑んだ

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