【鬼滅の刃】腐女子の私は、悶えていたら転生した。

28の腐 ページ30

炭治郎「…っ…は、はい！なんですか？」


炭治郎の不審さに思わず呼び止めると、炭治郎の肩が跳ね上がった




『……』




炭治郎が隠し事してる？！

なんか隠してる！！



炭ちゃんは嘘をつくとモロ顔に出る

体調はさっき聞いて笑顔だったし……



なんなんだ！！一体！！

めっちゃ気になる！！





炭治郎「…あ、あの」



『……ん？、んーん』




やべぇ

呼び止めたはいいけど、なんて言おう


そもそも呼び止めたのって、私の口が勝手に動いたからなんだけどね〜…



炭治郎「……Aさん？」


『……ん、ん？、ん』




やべぇ！！なんて言おう！！



『……んーとね…』




くっそ！！


こういう時の馬鹿は本当に嫌だ！！

なんも考えらんないじゃん！！


それに、少しでも頭を使うとお腹空くってどゆこと？！！



腹減った〜！！


朝ご飯食べた？！


………食べたわ




くそっ！！頭がちゃんと働かない！！！




腹減った！！！





炭治郎「……Aさん、もしかして気づいていたんですか？」



そう言うとすかさず、羽織の内から立体的な竹皮を取り出した炭治郎




何だ？



炭治郎「…あれ？違いました？、お腹が空いているような臭いがしたので…」


『……おにぎり？』


炭治郎「はい。ついさっき作ったばかりのおにぎりです」




炭治郎のほかほか手作りおにぎり！！！！



何それ！！食べてみたい めっちゃ！！





くっそぉ〜！どう言おう！！




あ"ぁ〜！！馬鹿はつれぇーぜ！？















炭治郎「Aさん」




急に名前を呼ばれ、動揺したまま炭治郎に顔を向けた


そこには透き通った瞳が私の目をしっかりとらえていた


いつの間にか拳を作っていた私の手に、炭治郎はそっと自分の手を重ねた


私の手よりもふた周りは大きいその手は、少しボコボコしていて、そしてザラザラしてて……





温かい









“”炭治郎「Aさん。俺、貴方が……好き」“”





脳裏にあの夢のワンシーンが浮かんだ


心臓が急に早くなる

頬も心なしか赤い気がする




なになに！！本当になに？！なんなの？！本当に？！




頭の中にハテナ(？)で埋め尽くされる




『……な、何？』




炭治郎「あげます」






なにを！？


なにをくれるのです？！


ｺﾞｸｯ




『(もしかして、……炭治郎自身をくれr＿＿＿＿＿)』




炭治郎「どうぞ！おにぎり！！」




私の手の上にはあの立体的な竹皮が置かれていた

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