ランペの女の子ちゃん

8． ページ9

＿＿＿＿＿A side ．




酔い醒ましに外を北人くんと話しながらフラフラ歩く。





『は〜美味しかったね…私達ほんとにお酒弱い笑』

北｢美味しかった〜！ほんとに弱いよね、LIKIYAさんが飲んでるような強いの絶対俺飲めないなあ｣

『あれは絶対無理笑
多分ひと握りの人だけだな！』

北｢そこでそんな言葉使うの笑｣

『良くない？笑』

北｢いい笑｣





2人とも酔いが回ってるからかくだらない事で物凄く面白く感じて笑ってしまう。
酔いで火照った体を冷ますために私達はタクシーを使わずに歩いていたのだ。





『ねえねえ北人くんはさ、樹くんのことどのくらい好きなの』

北｢なんでここで樹が出てくるの笑
んー…すごい好き！｣

『はは笑
言い方が北人くんらしいね』

北｢言い方が俺らしいってどんな笑｣

『わっかりませーん笑
…あ、もう23時回っちゃうって』

北｢あほんと？じゃあ家まで送るよ、暗いし｣

『え、いいの？ありがとう…』





確かに冬や夏でも23時は流石に暗かった。





北｢…Aちゃんはさ、好きな人とかいるの？｣

『え？好きな人？』

北｢うん…｣

『なんでそんなにテンション低いの笑
今はないかな。彼氏がどうとか言ってられない時期な気がする。』

北｢好きな人！好きな人は？付き合うとかじゃなくて｣

『…いるかもね？笑』

北｢え｣





にひひ、と笑いながら私は先に歩いた。




．

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