TWENTY-FIVE ページ26
．彰人 side ．
｢…寝たか｣
やはり風邪をひいたせいか、体がだるかったらしくすぐ寝た。
薬も飲んだし、お粥も完食。
そこまで大事ではなさそうか。
明日には学校行けるだろう。
｢…お前のこと、どれだけ想ってるかなんて知らねぇだろうな｣
いや、寧ろ知らないまま、ずっと俺のそばにいてくれればいい。
俺がお前のことずっと守る。
過去＿
｢おい待てって！A！｣
『大丈夫だよ転ばない！ねえ彰人さっきのステージ凄かったね〜！』
｢凄かった…ってお前ほんとにそんな所転ぶぞ！降りろ！｣
『ほんと心配性だなぁ…よっと』
＿＿あるライブステージをAと見に行った。
その頃から俺はAを気になってて、勇気を出してAが好きで俺も好きな音楽のライブを見に行った。
凄かった。
凄かったと同時に、あの夜を超えたいという気持ちが更に強くなった。
『ねえ彰人、私と1回だけでいいから歌ってみない？』
｢は…？え、お前…｣
『あ、ごめん！嫌なら全然大丈夫！そうだよねまだ子供だし！とりあえず、今日はありがとう彰人。楽しかった！』
またね、そう言って去ろうとしたAの手を瞬間的に掴んだ。
『え…』
｢っ…わ、悪い、もう帰んのかよ｣
『え…？うん、だってもう夜暗いし、お母さんも…心配する、し』
｢俺ん家のご飯食ってかね？お前なら親公認だし｣
『え！いいの？ちょうどお母さん達帰り遅いから助かる！行きたいな』
｢じゃあ…行くか｣
親公認なんてほんとかどうか分からねぇ。
なのに誘っちまったっていう罪悪感と、家にこいつが来るっていう嬉しさが半々。
何を話せばいいか、なんて考えていると、『あ！』と急にAが叫んだ。
｢うおっ、なんだよ｣
『さっきの…！歌ってた人達だよ！』
｢え…うお、まじか。すげぇ…｣
『オーラも違う…私達子供なんか相手にしてくれないよね？』
｢恐らくな…話しかけても邪魔だと思われる｣
『だよね〜…はぁ、私もあんな風になりたいな』
そう呟くAの横顔は、どこか寂しそうで。
こいつの笑顔は俺が絶対守り抜きたいって、そう思った。
今＿
『…と』
｢…あ、｣
『彰人』
｢お、おう…なんだ？｣
『水欲しい、喉乾いて』
｢分かった｣
あの頃とは違って、大人っぽさも加わってすっかり大人びた。
時間が経つにつれて、関係も変わったのは目に見えてわかる事だった。
．
続く
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ナナマカロン(プロフ) - Reiさん» すみません、ありがとうございます…。 (2022年2月19日 8時) (
レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ナナマカロンさん» 忙しいですよね。気長に待ってます (2022年2月18日 22時) (レス) id: 426000beb8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - Reiさん» すみません、まだ終わりでは無いですが続きを書く時間がちょっと割けず…もう少しで続き出ます。申し訳ないです、、、 (2022年2月18日 19時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 終わりなんですか？ (2022年2月18日 17時) (レス) @page7 id: 426000beb8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - 昨夜さん» わー！ありがとうございます！！まだまだ語彙力ないですが頑張ります！ (2022年1月26日 17時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナマカロン | 作成日時：2021年10月24日 18時
