TWENTY-ONE ページ22
．彰人 side ．
｢は？遠野と…Aが？｣
冬『あぁ。今WEEKEND GAREGEの近くで歌っているらしい。俺たちは今から見に行くが…彰人は補習があっただろう？動画を撮っておくから…』
｢行く。行くからWEEKEND GAREGEの傍で待っててくれ！｣
冬『あ、おい、彰人…！』
補習が終わり、帰る支度をして全速力で廊下を駆ける。
なんで、どうして遠野とAが…？
何がきっかけで2人が歌うことになったんだ？
｢はあっ、はあ…！冬弥！｣
冬｢汗がすごいぞ、彰人…！ここまで走ってきたのか…｣
｢あぁ。…ところで、あの人だかりは…？｣
冬｢…全員、遠野さんと瀬田の歌を聴きに来た人達だそうだ。物凄い迫力だな…｣
｢…っ｣
何のきっかけで2人で歌うことになったのかは分からない。
俺の頭によぎるのはあの伝説の夜。
元々、遠野だけでもRAD WEEKENDに近いと思っていた。
それがどうだ。
Aが加わったことで、より一層近いものに。
なんでだよ…。
なんで、俺はあいつに何もかも勝てないんだよ…！！
＿＿気が付くと、2人は歌い終わっていたらしい。
冬｢行ってこい、彰人｣
｢あ、ああ。おい、A＿｣
『やっぱ歌うの楽しい！ありがとう新！』
新｢どういたしまして。また歌う機会があったらいつでも付き合うよ｣
『流石にそれは申し訳ないからいいや！またね新。皆も…！ありがとう！』
5年間のブランクがあるとは思えないほど、その場に馴染んでいるA。
なんで俺は、Aにも遠野にも勝てないんだ。
『あれ…彰人、？なんで、ここに…補習じゃなかったの…？』
｢…A、お前、なんで、…遠野と歌ってるんだよ…？｣
『ちが、これは…！次のイベント参加するって聞いた新が、練習手伝ってくれて…』
｢…そうかよ。……お前、俺を、…置いていくのか？｣
『置いていくって何！？私はそんなつもりない！』
｢そんなつもりじゃなくても！！…お前のその気遣いが、優しさが辛いんだよ…！どんなに努力したって、冬弥みたいに、遠野みたいに…お前みたいになれない。｣
『っ…彰人…』
｢…悪い、頭冷やす｣
『あ、彰人、ねぇ待って、』
Aの切なそうに俺を呼び止める声が脳に響く。
違う、悪いのは全部俺なんだ。
すげぇな、って、素直に褒めてやればよかった。
なんで俺はあんな言い方しか出来ないんだよ…。
気まずくなるだけじゃねぇか。
．
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ナナマカロン(プロフ) - Reiさん» すみません、ありがとうございます…。 (2022年2月19日 8時) (
レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ナナマカロンさん» 忙しいですよね。気長に待ってます (2022年2月18日 22時) (レス) id: 426000beb8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - Reiさん» すみません、まだ終わりでは無いですが続きを書く時間がちょっと割けず…もう少しで続き出ます。申し訳ないです、、、 (2022年2月18日 19時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 終わりなんですか？ (2022年2月18日 17時) (レス) @page7 id: 426000beb8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - 昨夜さん» わー！ありがとうございます！！まだまだ語彙力ないですが頑張ります！ (2022年1月26日 17時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナマカロン | 作成日時：2021年10月24日 18時
