SIXTEEN ページ17
．A side ．
『話聞いてくれるのはありがたいけど、練習今日ないの？』
｢あぁ、ねぇ。大丈夫｣
『そ、ありがと…えーと、入る？私の部屋掃除してないからちょっとリビングで待ってて』
｢あ、おう。ありがとな｣
『ううん、私こそありがと』
彰人の優しそうな微笑みに、こっちも胸が温かくなる。
部屋に行き、掃除をする。
片付けた、と安心してふぅと息着いた時、後ろに気配を感じた。
『っっ？！…あ、彰人、な、』
｢悪ぃ、倒れてんのかと思って｣
『べ、別に体調悪くなかったし…大丈夫だよ』
｢…ん、じゃあ…聞かせて｣
そこからは早くて。
私の親のこと、私が歯切れ悪くて途切れながらも真剣に聞いてくれた。
｢…そうだったんだな｣
『うん…ごめん、重い話して』
｢いい。話聞くために俺がいるんだろ？｣
彰人はいつでも優しい。
杏ちゃん達は仲間だから勿論優しいけど、私にも違った優しさを向けてくれる。
｢…ただ、Aの親がそうだったなんてな…｣
『仕方ないよ…。それに、もう親の顔なんて分からないし。いいんだ、私。これで』
｢…いいわけねぇだろ。辛い顔してんのに無理に大丈夫だ、いいんだ、とか。お前は人に話しなさすぎ。｣
｢もっと頼れよ。｣そう言われ、また視界が滲む。
まだ、夢を諦めないでいいのかな。
お母さん達のことも、無理に忘れないで…。
『私…次のイベント、1人で出てみる』
｢え、？A、今なんて｣
『だから、イベント。次のやつ出る』
傍にかけてあった、ライブの時用の服に触れてもう一度聞こえるように彰人に言う。
振り向くと、彰人は目をこれでもかと思うほど見開いて、目をキラキラさせていた。
『…何笑
そんなキラキラさせて。』
｢お前…っ！よかった…｣
『急に抱きつくな…っ、彰人のおかげだよ。ここまで励ましてくれたから、応えたかった。』
｢…今すげぇ嬉しい。ライブ…あのハコの中で、お前の歌聞けんだな｣
『そこまでいいものじゃないよ…？ここ最近練習してなかったし』
｢じゃあWEEKEND GAREGEで練習するか？｣
『うん。謙さん驚くだろうなぁ笑』
｢…まぁな…。…とにかく、ありがとな。お前の歌が聞けるの、すげぇ嬉しいから｣
『はは、大袈裟…あ。…ねぇ彰人、ひとつ聞いていい？』
｢ん？なんだ？｣
『新。遠野新元気？』
．
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ナナマカロン(プロフ) - Reiさん» すみません、ありがとうございます…。 (2022年2月19日 8時) (
レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ナナマカロンさん» 忙しいですよね。気長に待ってます (2022年2月18日 22時) (レス) id: 426000beb8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - Reiさん» すみません、まだ終わりでは無いですが続きを書く時間がちょっと割けず…もう少しで続き出ます。申し訳ないです、、、 (2022年2月18日 19時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 終わりなんですか？ (2022年2月18日 17時) (レス) @page7 id: 426000beb8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - 昨夜さん» わー！ありがとうございます！！まだまだ語彙力ないですが頑張ります！ (2022年1月26日 17時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナマカロン | 作成日時：2021年10月24日 18時
