27日目● ページ29
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『はぁ、はぁ、早い…待って竜胆くん』
竜「わ、悪い」
あれから竜胆くんに手を引かれバレないよう急いで走った。
私の手を引いていることを忘れていたのか物凄く速く走ってたけど。
『ううん、私の体力がないからこうなってるんだよ、ほんとにごめんね』
竜「謝んな。俺もちょっとスピード考えるべきだったな…」
モゴモゴと小声で呟きながら私の手を引いて歩く竜胆くん。
そしてちょっとした後、「良い景色見れる場所知ってんだけど、気分変えるために行かねぇ?」と誘われた。
もちろん断る理由なんてなかったからうん、と即答した。
『私のためにぬいぐるみ…本当にありがとう竜胆くん。凄い嬉しい』
竜「お前の悲しんでる顔なんて見たくないからな。笑顔が1番似合うよ」
『…はぁ、顔が良い人にそんなこと言われるって…私幸せ者だよ』
竜「顔がいいって笑
Aも顔良いだろ」
歩きながらさりげなく私の頭を撫でた竜胆くん。
あ、そっか…竜胆くんの身長だったら私の頭撫でるのに丁度いいのか。
嬉しいけど複雑…。
竜「お、着いた。A、こっちこっち」
私の手を引いて見える場所に連れていく竜胆くん。
ずっと、この幸せな時間が続けばいいのに…。
『…あれって…遊園地?』
竜「おう。兄貴と帰ってる時、丁度ここから見えてな、めっちゃ綺麗って思って。Aと見たかった。」
『竜胆くん…』
"Aと見たかった。"
そう言ってはにかんだ竜胆くんは、物凄く幸せそうで、そして楽しそうだった。
かっこいいし性格も良いし…ほんとに…。
『…竜胆くんには勝てないなぁ』
竜「ん?なんか言ったか?」
『なんでもないよ〜』
竜胆くんの横に並び景色を見る。
遊園地の入口より少し奥は、イルミネーションがキラキラしていた。
観覧車も光の演出が付き、眩しいほど。
『竜胆くん』
竜「ん?」
『…私、絶対竜胆くんに相応しい彼女になってみせるから、そしたら…遊園地、行こうよ』
竜「…もうとっくになってるけどな。…はは、遊園地、約束な」
『ありがと!約束ねっ』
笑い合いまた景色を見る。
私の竜胆くんの手は、自然と繋がった。
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ナナマカロン(プロフ) - 良かったです笑ありがとうございます!好き!?笑ありがとうございます(泣 (2021年6月1日 22時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - いやいや!全然おかしくないです!!むしろ好きです!! (2021年6月1日 19時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
ナナマカロン(プロフ) - ゆんゆんさん» わ!ありがとうございます!笑最初やっぱりおかしいかななんて思ってたんですけど…、よかったです笑頑張ります! (2021年6月1日 18時) (レス) id: 22df617634 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 灰谷兄弟大好きです!!とくに竜胆!更新楽しみにしてますね!頑張ってください! (2021年6月1日 7時) (レス) id: 9338397c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナマカロン | 作成日時:2021年5月13日 22時