童歌 弍 (完結)

参拾壱 ページ31

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刀鍛冶の里を上弦が襲ってきた


たまたま遭遇した蜜璃ちゃんと思い出話に花を咲かせながら湯に浸かったり、自分なりに満喫をしていたというのに




まぁ、なんやかんやあり


禰豆子ちゃんは日光を克服し

無一郎は記憶を取り戻し





全員欠けることなく帰ってこれた




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煉獄「Aの行く先々に上弦が出てくるな！」


多少のかすり傷を負って帰ってきた私を見舞いにきた杏寿郎は「引く力が強いのは羨ましい！」と笑う



嫌だよ杏寿郎…

童磨を討伐する前に他の鬼にやられるのが1番怖い私としてはできるだけ安全地帯を歩きたかったりする



こんなこと、口が裂けても言えないけど




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今回は上弦が2体も出てきた

群れないと言われていた鬼が今回から纏まって行動するようになったとしたら…

無惨は柱を殲滅する気なのだろう



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お館様には既に『柱も二人組で行動するべき』と進言している



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流石に上弦が組んで行動するようになったら
いくら柱でも1人じゃ無理だ




煉獄「A、思い詰めたような顔をしているぞ」



視界いっぱいに炎のような明るい髪と
真っ直ぐな瞳



『うーん、もう誰も欠けてほしくないなって』



戦線離脱した宇髄さんの姿が頭によぎる



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それから数日のことだった


私の進言を汲んでくれたお館様によって


柱は二人以上で行動することになった





時透「A！早速僕達一緒の任務だね！」


記憶を取り戻した無一郎は以前より年相応の男の子になったし、表情や感情が豊かになった


元々私には懐いてくれていたが
今は可愛さが倍増しすぎている


『か、可愛い…』


つい心の声が漏れ出せば

ニコニコしていた無一郎は


時透「…何言ってんの？」


と表情を消す




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不死川「あァ？何泣いてんだ」


『元弟子の反抗期が終わってなかった…！ぅっ…』




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