拾肆 ページ15
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猗窩座「どけ！女に用はない」
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嗚呼
私は勘というものが冴えていないんだ
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今日は良いことがあると、
任務が終われば杏寿郎が何かを私に伝えて
きっと突拍子もないことを言われて苦笑して
みんなで帰るんだと
そう思ってた
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上弦の参が出てきてしまった
私の後ろには
大きな傷を負った炭治郎と
左眼を潰された杏寿郎
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もっと早く駆けつけていれば…
たまたま杏寿郎達から離れていた自分に苛立った
煉獄「A、俺は確かに痣を出していない」
杏寿郎は私の隣に立つ
私からは彼の瞳を見ることができない
煉獄「だが、Aに心配されるほど俺は弱く見えるだろうか」
『っ……そんなつもりじゃ』
瞳が見れないだけで
感情まで分からなくなるのか
煉獄「俺は、俺の責務を全うする！！ここにいる者は誰も死なせない！！」
いつだったか
子供達と遊んだ、ことろことろ
あの日も親役の杏寿郎は同じことを言っていた
あの日は結局、鬼の私は子供達に触れることが叶わなかった
今日もきっと、杏寿郎は全うするのだろう
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私は深く呼吸をして、痣を出現させる
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猗窩座「！(闘気が無くなった…この女は厄介だな)」
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煉獄「炎の呼吸」
『氷の呼吸』
煉獄「弍の型 昇り炎天」
『弍の型 氷火山』
杏寿郎の下から上へと弧を描く攻撃を避ける猗窩座の首を目掛けて私は一気に間合いを詰める
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炭治郎「２つの呼吸が…混ざっている…？」
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猗窩座 side
猗窩座「炎と氷…相対する呼吸でこんな合わせ技を仕掛けてくるとは…」
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夜空に舞う氷の結晶が
煉獄の炎に照らされる
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猗窩座「…(花火みたいだ)」
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「狛治さん」
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なんだ……今誰かの声が聞こえた…
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『杏寿郎！』
煉獄「うむ！」
阿吽の呼吸で攻撃を何度も仕掛ける杏寿郎と氷柱
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背中を預けあい、互いを護るその姿
何故だか、羨ましいと感じた
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俺は
守れなかったのに
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大切な人が死ぬのは、いつも俺のいない時だった
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『ッッ、！！！』
氷柱の女を蹴り飛ばせば、
雪の結晶が舞ったように錯覚する
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「もうやめて」
何処からか、そんな声が聞こえた
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パラカズ(プロフ) - 素敵すぎる作品でした。今まで童磨は嫌いてましたが本編を読んで一気に好きになりました。ありがとうございます (2022年7月19日 19時) (
レス) @page43 id: baf67f2e39 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 素敵な作品でしたね！次の作品も期待してます！煉獄さんも良いけど、童磨とも結ばれてほしかったけど、煉獄さんの想いに感動です！ (2021年3月10日 13時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 感動しました！楽しかったです！ (2021年3月10日 12時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - あの、、とてもとても素晴らしい作品をありがとうございました…！泣きそうになりながら一話一話噛み締めて読みました…こんな素敵な作品に出会えて幸せです…！完結おめでとうございます！ (2020年11月30日 23時) (レス) id: 86023f8af9 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます。 (2020年11月30日 21時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でんでん x他1人 | 作成日時：2020年11月23日 12時
