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「ご注文の品はお揃いでしょうか」
何ともタイミングが悪く店員さんが入ってきた。ただならぬ雰囲気を察したのかすぐに出ていってくれた。
「ごめん、声荒らげて。」
弱々しく謝られて、デリケートな話題に土足で踏み込んだことに少し申し訳なさを感じた。
「廉には話すよ、Aと俺の事」
「察してると思うけど、俺らは本当の兄妹じゃない。」
察していたつもりだったはずなのにハッキリ言われると驚いてしまう。
「Aは養子なんだ。だから血は少しも繋がってない。」
「Aは、その事知ってんの」
「知らない。俺も親が話してるのを聞くまで知らなかった。多分Aはこのこと知ったら悲しい顔するから言えてない。」
「紫耀は、どう思った」
「俺は、、安心した。」
この発言をきいてやっぱりそういうことなんだなと思った。これ以上聞きたい気持ちもあるけどこれ以上聞いたらもう前みたいにAに接することが出来なくなる気がした。
「俺、もう本当にずっと前からAの事好きなんだ。でも兄妹だからそんなはずないって思い込ませてた。でも違ったんだって、俺のこの気持ちは変なんかじゃなかったんだって、」
こんなに紫耀がありのままを話してくれたのに俺は俯きがちに相槌を打つことしか出来なかった。
「でも、俺はこの気持ちAには伝えないよ。Aを困らせるだけだし。俺はこのままでいいと思ってる」
「紫耀は、、それで大丈夫なん。」
「うん。Aが幸せになってくれればそれだけでいい。」
「そっか。俺に気使ってるとかじゃなくて本当にそうなやな。」
「うん。廉にならAを任せられる。」
「そっか、ありがとう。俺狡いからさそんなん言われたら多分本当に俺の事好きになってもらいにいく。」
俺の言葉に紫耀は少し驚いたようだった。
本当に狡いことを言ってる自覚はある。そこまでしてでもAが欲しかった。
ただの一目惚れで実際に会って話たのなんて紫耀に比べればほんの少し。それなのにこんなにも譲りたくない。
紫耀side
廉はやっぱり素直だった。
言葉も表情も。
言ったことはもちろん本気。
表情は少し辛そうだった。
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由夏 - 主人公を廉オチにしてください。 (2022年7月2日 22時) (
レス) @page14 id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ポキ - 最高です！無理しない程度に頑張ってくださいイイ！！！ (2020年4月11日 7時) (レス) id: 4d04458b72 (このIDを非表示/違反報告)
るるなん(プロフ) - コメントありがとうございます！飛び上がる程喜んでます！最高と言って頂けて嬉しいです。これからもがんばります！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 3122394ac4 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - キンプリ岩橋君寄りのオールです最高です寒くなったりしてるので体調崩さないようにしてくださいね更新大変だと思います頑張ってくださいね (2020年2月17日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるなん | 作成日時：2020年2月16日 20時
