愛を唄おう (ページ10)

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その後、俺たち3人は倉田さんの家でゆっくり過ごした。

洗濯干したり、昼飯を作ったり。

あと、3時のおやつっていってクッキーを作ったりもした。

あっという間に時間は経って、夕方。

「色々ありがとうございました。洗濯とかもやってもらっちゃって」

「いや、いいんすよ。邪魔してんのこっちなんで。あと、男手いるってなったら呼んで下さい。飛んできます」

「お兄ちゃん、また来てくれるん？！」

「お母さんが困ってたらな。いいか、晴翔。お母さん困らせんなよ」

「大丈夫だよ！僕いい子やもん！」

「ふはっ！ほんとかよ」

わしゃわしゃと頭を撫でると、晴翔は楽しそうに笑った。

可愛いやつやな。

「あの」

「はい！」

「Aです」

「え？」

「私の名前、倉田Aって言います」

「A、さん…」

「っ、、ありがとうございました」

「あ、あぁ！はい！えっと、じゃあ、また」

「また」

「バイバイ！お兄ちゃん！」

Aさん

倉田A

頭の中で何度も繰り返す。

無意識のうちにラインの登録名を変えた。

A今日はありがとうございました。
A晴翔も楽しかったみたいで、すぐ寝ちゃいました

タイミングよく送られてきたラインの文面と画像。

うわぁ、何だよこれ。

俺、ガチでヤベェかも…