愛を唄おう (ページ5)

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「おっしゃー、何する？」

「んーとね、んーとねぇ、ぶーんしたい！ぶーん！」

「まじかよ。あれ疲れるんよ。別のにしん？」

「いや」

「えー…お！わかった。近くに公園あるけん、そっち行こうぜ」

「ぶーんする？」

どんだけやりたんだよ！このガキ！

疲れるって言うとろうが！

でも、仕方ない。ラインゲットできたし、ご褒美がてらやってやるか！

「おう！じゃあ、ちょっと待ってろよ」

「うん！」

銀太近くに公園あるっぽいんで、そっちで遊んどきます。終わったら電話ください。
倉田すいません。ありがとうございます。よろしくお願いします。

うわぁ、ラインしちまった。

倉田って苗字かな。名前なんて言うんやろ。

「よっしゃ！行くぜぇ！」

「いくぜぇ！」

公園に着くと、早速あれをねだられた。

いや、だからどんだけ好きなんだよ！

最近の子供はわからん！

遊具見たら遊びたくならんのか？それとも俺が遊具より楽しいんか？

仕方なく、何回かブーンをするとようやく飽きてくれたようだ。というより、俺が疲れているのを察してやめてくれた。

いい奴だな、お前。

「はぁ…はぁ、、、」

「お兄ちゃん、だいじょーぶ？」

「ん？おう…ふぅ……お前、元気だな」

「晴翔って呼んでええよ。知らん人には教えるなってままが言っとったけど、お兄ちゃんもう仲良しやもん」

「んじゃ、晴翔。俺は銀太な」

「ぎんた！かっこいい！」

「お？そうか？いいだろぉ」

「いいなぁ、僕もかっこいい名前がいい」

「あぁ？てめぇ、晴翔もかっこよかろうが。お母さんがつけてくれた大事な名前に文句言うな」

俺の言葉に、晴翔はしゅんと項垂れてしまった。

でも言って良いことと悪いことの区別くらいはつけねぇと。

まぁ、俺も親から貰った名前じゃねぇけど。