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渋谷「坊ちゃん、お迎えにあがりました」
翔「あ!大智だー!なんでいるの?」
渋谷「今日は、俺が坊ちゃんのボディーガードですから」
そう言って頭を撫でられた翔は嬉しそうにするが、しばらくすると渋谷の腕を掴みその手を制した。
翔「ありがとう、でもね、今日は僕1人でできるからダイジョーブだよ」
渋谷「え?で、でも」
翔「僕ね、お兄ちゃんになるんだって。友だちがね、お兄ちゃんはつよくてカッコいいっていってたんだ。だからね、僕もつよくならないといけないの。だからね、今日は1人でやるの」
どこか不安げに瞳を揺らしながら、固い決意を持ったその姿に、渋谷はあの2人の子供だと再認識させられる。
渋谷「わかりました。じゃあ、俺は後ろの方で見ときます。坊ちゃんに何かあったら俺が怒られるんで、それは許してくれますか」
翔「、、、うん」
渋谷「ありがとうございます。坊ちゃんはやっぱり優しいですね。いい兄貴になりますよ」
渋谷の言葉に、翔の顔がパァッと明るくなる。
翔「ほ、ほんま?ほんまに、僕、いいお兄ちゃんになれる?」
気が緩んだのか、いつもは出さない訛りまで出てしまっている。
渋谷「ほんまです。俺が坊ちゃんに嘘ついたことありますか」
ブンブンと取れそうなほど首を振る翔に、渋谷はまた笑みをこぼす。
渋谷「さ、そろそろ行かないと間に合わんくなりますよ」
翔「あ、そうだった!じゃあ、僕行くね!大智、ちゃんとついてきてね、迷子になっちゃダメだよ」
馬渕「渋谷の兄貴、好かれてますね」
渋谷「まぁな」
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シャリファ(プロフ) - 夢主ちゃん、2人目おめでとう‥にしても翔くん可愛すぎ‥ (3月16日 17時) (レス) @page6 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ヶ崎音 | 作成日時:2024年1月31日 22時