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光一は指定された詮索部隊から外れ、河川敷に来ていた。
人を探すならまずは情報収集から、と思ったのである。この辺りはホームレスの根城となっており情報も集めやすいと踏んだのだ。
彼らのいる橋の下に向かおうとした時だった。
何やらそちらの方から言い争うような声が聞こえてくる。
「やめてくれ！ここにはいない！」
明らかに異常な雰囲気に光一は、ゆっくりと声のする方へ近づく。
橋の下には、数人のホームレスと見られる老人たちと、屈強な体格の男−おそらく裏の人間と思われるのが数人。
手は挙げられていないようだが、ホームレスの方には大量の脂汗が浮かんでいる。
その時、光一はホームレスの1人が何かを隠すようにビニール式の家を隠しているのに気がついた。
「そこをどけ」
そのホームレスの様子に気づいた男が、彼に近づく。
彼はガタガタと体を震わせながらも、決して譲ろうとはしない。
男は一切の躊躇いもなく、ホームレスを殴り飛ばした。
それを皮切りに、男たちは次々とホームレスに暴行を加えていく。
流石にまずいと思い、光一が声を上げようとした時だった。
「もうやめて！！」
ビニールの中から出てきたのは、紛れもなく阿久津A。
Aを認識した男の口角が、不気味に上がる。
光一は、瞬発的に飛び出しAを抱えて走り出した。
「おじいちゃん！いやぁ！！」
いくら体格差があるとは言え、まだ子供の光一に腕の中で暴れる女児を抱きながら走るのは至難の業。
ある程度距離が離れたところで、光一は座り込んでしまった。
泣きじゃくるAに、光一は段々とイライラし始める。
「おい、いい加減黙れ」
そう睨みを効かせるが、あの家で暮らすAにそんなものは何の意味もなさない。
光一が深くため息をついた時だった。
「みぃ、つ、け、た」
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シャリファ(プロフ) - 夢主ちゃん、2人目おめでとう‥にしても翔くん可愛すぎ‥ (3月16日 17時) (
レス) @page6 id: 8b3e245298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天ヶ崎音 | 作成日時：2024年1月31日 22時
