FILE.74 ゴー バック イン タイム! ページ27
コナンside
時を少し遡り、今は犯人を罠にはめる為の準備中。
「二階さん、ちょっとお願いがあります」
俺とAは二階さんを皆んなから離し、三人で内緒話をするようにコソコソしている。
「犯人が分かりました。捕まえる為に協力願います」
「え!? 犯人が分かったって……!」
「はい。協力、してくれますよね?」
「あぁ……いいけど、どうやって? あと、犯人誰だよ!?」
初めて会った時とは違い、酷く荒れてる様子だ。
「まぁまぁ、ちょっと落ち着いて」
「ほら、コナン君もこう言ってる事ですし」
「意味がわからないよ。続けて」
「犯人は言えませんが、二階さんではない事は分かっています」
「当たり前だ」
「協力方法は、なんというか……決定的な事を言わないでもらいたいんです」
Aの説明不足の言葉に二階さんは、「どういう事だ?」と首を傾げる。
二階さんの質問に今度は俺が応える。
「犯人を二階さんだ、と言う推理をします。それで、真犯人を誘き寄せます。その時、穴だらけの推理に思い切り突っ込まないで、程々に突っ込んでください、という事です」
「あ、あぁ。なんとなく、分かった。……それは、毛利探偵も承知の事なんだよね?」
「もちろん!」
もちろんその言葉は嘘だ。
だが、子どもらしい笑顔で相手の警戒心を解き本当の事の様に見せた。のはいいが……、隣から、
「あー……子どもの純粋な笑顔なはずなのに、大人のどす黒い笑顔に見えるのは何故だろう……」
などと真顔で目が死んでいる状態でボソボソ言われたのは気に入らない。
そして、Aは思い出した様に、人差し指を立てた。
「あ、あともう一つ。皆さんの部屋、案内してください」
「どういう理由で?」
「事件当時着ていた服を見せてもらいます。そうすれば、犯人は必ず捕まります」
立てた作戦は偽の推理をし、偽の証拠をあげて、誘き出すというものだ。
ボタンを取るのだが、もちろんそれは言えない。
二階さんは眉をひそめ、悩みながらも、「毛利探偵が言うなら」と渋々了承してくれた。
*
そして、今。作戦は上手く行き、犯人は警察に引き渡した。
恐らく、全て三枝さんの思い通りなのだろう。流石、小説家である。
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CHARA - 更新頑張ってください。 (2020年5月7日 13時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!更新頑張ります^ ^ (2016年5月14日 10時) (レス) id: 7e48a970d2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 面白いです!更新ファイト*.°.(☆∀☆)。*.° (2016年5月14日 9時) (レス) id: ab42f2a0a5 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - misyou.goさん» 本当ですか!ありがとうございます!! 更新は……、近いうちにできるよう頑張ります!← (2015年7月26日 15時) (レス) id: 7e48a970d2 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go(プロフ) - このシリーズ大好きです!!更新停止してませんよね? (2015年7月26日 15時) (レス) id: 38e98ebc28 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2015年5月4日 9時