【名探偵コナン】の世界にトリーップ！〈2nd〉

FILE.64 地獄の底に突き落とす ページ17

Aside



その後、相園修が動機などを自白した。
そして、我妻留造が言う。


「残念だったなあ！ここまで考えたのに俺を殺せなくて！！」


この言葉には流石にイラッときて、言い返そうとしたが、相園修が私たちに向かって言った。


「お前らが、邪魔するから！」


ただの八つ当たりだ。多分、相園修も分かっているのだろう。でも、そうでもしないと、やりきれないのだろう。


「そうだね。だけど、あなたはいつか、私たちが邪魔した事に感謝する」


これは、ただの願望だ。
いつか、あんな奴の所為で、殺人犯にならなくて良かったと思ってくれる日を願って。


パトカーのサイレンの音が聞こえた。多分、コナン君が呼んだんだろう。
目暮警部や高木刑事達が中に入ってきた。

相園修は捕まり、我妻留造がやった事は公になるのか？ならないのか？とか思いながらボーっとしてると、目暮警部が私を呼んだ。事件の事にいつ気づいたのか知りたいらしい。
コナン君、全部私に投げたか。と思い、笑顔で睨むと、コナン君はこっちを見てて、苦笑いした。


「お手拭きに何か仕込んでたのを見て、その人見てたら、隣の人とお手拭き交換してたので何かあると思いまして」


思いっ切り営業スマイルで言ってやりましたよ、はい。


「そうですか、ありがとうございました。また、ご協力お願いします」


わかりやすい営業スマイルに気づいてないし、ご協力ありがとうございました。じゃなくて、また、お願いします。なんだから、この世界の警察は大丈夫なんですかね、ホント。


「Aちゃん、笑顔が怖い」
「宗一郎さんも完全に気配消して背後に立つとこ怖いです」
「その割にかなり冷静だね」
「心臓バクバクですよ」


と、このような会話を数分続け、喉がからっからになりましたとさ。

店長が今日の金をタダにしてくれると話してたので、お茶をもらう事にした。
つか、タダって……寿司屋も大丈夫なんですかね。


「また回転寿司来ようねぇ！」
「来週ぐらいに、また！」
「今度はパフェとかプリンも食べたい」


子供達は切り替えが早くて助かります。人が死ぬとこだったのにねぇ。
元太君は天国にいるのか幸せそうな顔をしております。


来週は博士にとって地獄になる事は分かっておりますが、お助けしません。寧ろ、皆んなと同じく、博士を地獄の底に突き落とす事になるでしょう。

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