7colors＿＿ (ページ5)

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目が覚めるとそこには大毅の姿は無くて、慣れきった風景に落ち着いてる自分にも、もう飽きた。

「大毅...」

俺は週末が一番嫌い。

大毅の事を思って泣いてしまうから。

「シャワー浴びよう...」

そう思ってお風呂場へ向かおうとしたその時やった。

「とも、起きたんや」

急にお風呂場の戸が空いて大好きな人の声が聞こえた。

ええ、幻聴まで聞こえ始めるとか気持ち悪いな俺。

そう思いほっぺを抓ってみた。

「えっ、痛い」

「何してんねん(笑)」

そう言って笑っているのはやっぱり大好きな人。

「なんで...」

突然の事で何が何だか分からない俺を見て、大毅は少し恥ずかしそうに笑った。

「んー、ちょっと話したい事がありまして」

「へっ、」

嫌な予感しかしない俺は咄嗟に耳を塞いだ。

「いやや、聞きたない」

こんな事を言っても大毅を困らせるだけやのに。

「とも「いやや。どうせ別れ話なんやろっ、俺は大毅と別れたないっ、、身体だけの関係でもええから、、っ、、へっ、、？」

泣きわめく俺を正面からフワッと抱きしめてくれた。

「嫁とは別れてん」

確かに大毅はそう言って俺を離すと、優しい笑顔で微笑んだ。