【天月】天使の仮面を被った悪魔。

24話＊ ページ24

『なんでと言われましてもねぇ……』


わたくしそういうイケメンとかに興味ないんだよね…。


だから今学校中の話題の中心である天使の天月に壁ドンされても

普通の女子だと

｢きゃっ！ あの天使の天月くんに壁ドンされてるわっ〜！｣


とかなんとか思ってるんだろうけど、


私の場合、

『はよどいてくんねぇかな。授業遅れちまうのだが。』


って思っちゃうわけですよ。



あ、ここかな、私が乙女と言われないのは。←


『とりあえず、私は天月に対してあまり興味がないということですね、はい。

なのでその綺麗なお顔と腕を退けてくれると有り難き幸せ。』


天月｢え、やだ。｣


『何故！？』


あれだけ丁寧に言ったのに！？


天月｢僕に興味とか好意がない奴なんて見たことないからね。

…………逆に面白い。｣



なんか……ヤバいことになってないかね？


私に興味をもたれてる気がする……



まぁただ、今やらなきゃいけないのは、


この体制をどうにかせねばっ！！！



よく思うんだけど壁ドンってさ、

腕の下から抜けらんないかな？


たまに、｢これ、逃げれるんじゃね？｣って思ってしまうのだが。




…………実戦するのみ。




すりー


とぅー


わんー




れっつらごー



『…さよなら。』



ｽｯ



よし、ようやく壁ドンのなかからぬけれたぞ！！



天月｢…なに逃げようとしてんの？(ﾆｺｯ｣




どす黒い笑顔と共に捕まれた私の腕。


今日一日で何回捕まれたのでしょうか。





…これ確実に授業出れないよね。

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